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ーPrologー
透海side
私の人生はいっつも悪い方に転がる。
私は健康に生まれて、健康に、愛されて育って……とっても誇らしいことだと思う。
でもね……
「私、生まれた時はね、すっごく小さかったんだって!」
「そうなんだ……? 」
「私、生まれつき体が弱いの……」
「それは…大変だね……」
こういう人達は決まってこう言う。
「健康って羨ましい」
何言ってるの?
羨ましいのはこっちのセリフ…………
私は普通に生まれて、普通に育って……何も特別なことなんてない……
貴方達はいいね。だってそうでしょう?
テレビで紹介される、体が弱い……生まれた時に〜……って言う特別な境遇、か弱い免罪符…
そういうのを見てると
そこそこに苦労してきた私の人生が大したことないように思える
私は特別な才能がある訳でも、何か重病にかかってる訳でも、不自由なことがある訳でもない……私みたいな人ことを「羨ましい」と言いながら、語られる自分達の「特別」で「辛い」生い立ちはさながら彼らの武勇伝だった。
私はそんな自分と、特別な友達……それがが1番嫌いだったの。
だからね……終わりにした
はずだったのに
なのに……なんで……?
転生なんて、聞いてない。