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君は知ってるかな
いや…知ってるわけない
知れるわけがない
地球最後の瞬間、ようやく伝えることができた
できればもっと早く伝えたかった3文字
「大好き」
って。
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「寿命で死にたくねぇな〜」
「どうして?」
「だって、寿命なんてだいたい分かるじゃん?」
「うんうん」
「死ぬときがわかるなんて怖くね?」
「そうかな~」
私は知ってしまったんだ
「地球最後の日」を。
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私は占いというものにハマっていた。
なんの信憑性もない言葉の羅列。
胡散臭い。なのになぜかかなりの確率で的中する
そんな占いが不思議でたまらなかった。
2089年6月24日とある占い師が話しかけてきたんだ。
その占い師は全ての「おわり」が見えるらしい。
流石の私でも違和感を覚えた。
占いとは言葉の羅列であるが、ある程度の人間に当てはまるように作られている。
そんな占いで「おわり」を見るだなんて馬鹿げてた話だ。
しかし、どうも私は気が狂ったのかその占いを聞くことにした。
占ったのは「地球最後の日」。
2089年8月31日。
なんと地球最後はあと2ヶ月程度に差し掛かっているらしい。私はそんな話信じるわけがなかった
あのニュースを見るまでは。
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「次のニュースです。」
なんと地球に対し、惑星が急激に接近しているという。衝突の可能性は非常に高く、衝突するならば8月31日だという。
私の頭の中はあの占いにいっぱいになった。
あの占い師は一体何者なのか。
なぜ私に地球最後の日を教えたのか。
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「でもさ〜、寿命が分かるからこそ死ぬまでにやりたいことを思い浮かべることができるんじゃないかな。」
「いやー…だからといって死ぬときがわかるのは怖いよなー。」
今日は8月11日。惑星の衝突はほぼ確定らしい。
ああ…もっと一緒にいたい。
こんな気持ち地球最後の日を知るまで思ったことすらなかった。
いつも一緒にいるのが当たり前だったから。
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8月31日PM4時39分
「いやー…まさか本当に惑星が落ちてくるとはね」
「あのさ、こんな地球最後の時に言うのもなんだけど私は君のことが」
「大好き」
ああ…やっと言えた。
自分の心の奥底に眠った本当の彼への気持ち。
次の瞬間、私達が生きる蒼い星は私達ごと灰となった。
遅かった、全て。
これが
地球最後の最小の告白である。