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”俺だって男なんだよ?”

橙「ッ…///」

青「なんてね」

青「ちょっとからかっただけだよw」

青「ほら、髪乾かすよ」

橙「はい…/」

初めてだった。

しゃるの目があんなに鋭く見えたのは。

しゃるの顔があんなに雄に見えたのは。

しゃるがあんなにかっこよく見えたのは。

青「はい!おしまい!」

橙「ん、ありがとな」

青「俺も髪乾かすから好きなようにしててね」


青「じゃあ時間も時間だしそろそろ寝るか」

青「うるみやベッドで寝ていいよ」

橙「そんなん申し訳ないやん…」

青「家のソファーはベッドになるやつだからw」

橙「じゃあうるみやがそっちで寝る」

青「だめ!うるみやがベッドで寝て!」

青「はいおしまい!」

青「おやすみ!」

勝手にうるみやをベッドに決めてそそくさと毛布を出し始めたしゃる。

ああなると俺の言うことを聞いてくれなくなるから仕方なくベッドに寝転ぶ。

青「うるみや寒くない?」

青「毛布もう一枚あるけど…」

橙「大丈夫やで」

青「じゃあ電気消すね」


真っ暗になった部屋でベッドに潜って一日を振り返る。

父さんと喧嘩して、

両親と永遠の別れをすることになって、

しゃるの家にくることになって、

今ここにいる。

両親を亡くしても意外と冷静なもので、自分も死のうだとかは思わなかった。

凄く悲しい、とても悲しいけど、しゃるといれば明日に希望が持てる気がする。

起きたら全部夢でした。とかあったりしないんかなぁ…

今日はここにいることになっているけど、そのうち出ていこう。

いつまでもしゃるに依存するわけにはいかない。

何から手を付けようかな、なんて思っていると自然とまぶたが重たくなってきた。

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