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#ちゃのざき
かわそ🍼💙 ☁️💫
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D a i ©
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甘い余韻に浸っていられたのも束の間。
ふと壁の時計を見上げると、気付けば時間はかなり経過していた。
この貸切風呂の退出時間を考えると、のんびりしている余裕はもうどこにもない。
「しゅん、時間やばいっ!」
「うわ、ほんまや! 急がなっ」
僕たちは慌てて着替えを済ませ、大急ぎで貸切風呂の風呂場を後にした。
廊下に出ると、それまでの熱い空気から一転、しゅんは目に見えてシュンと肩を落として歩き出した。
「なぁ……ほんまごめんな?」
さっきから、彼は歩くたびに何度も何度も同じ謝罪を繰り返してくる。
それはそうだ。
いくら貸切とはいえ、朝から公共の場でしていいことではない。
でも、あまりにも分かりやすく落ち込んでいる彼の姿を見ているうちに、なんだかちょっと意地悪をしたくなってきて、僕はわざと怒ったふりをして黙り込んでみた。
「じゅう……ほんまごめんって……」
「なぁ……俺のこと、嫌いになってもうた……?」
「なぁってば、無視せんでよぉ……」
僕の後ろを一歩引いてついてきながら、しゅんは泣きそうな声で情けなく縋ってくる。
「……じゅう……なぁ、もうあんなこと絶対しないって約束するから……な?」
お風呂場を出てから朝食会場に向かうまでの長い廊下、ずっとこの調子だ。
俯いてトボトボと歩く姿がだんだんと可哀想になってきて、僕はついに吹き出しそうになるのを堪え、足を止めた。
くるりと振り返り、僕はしゅんの手をやや乱暴に引っ張る。
「……え、じゅう……?」
戸惑う彼を引っ張ったまま無視して、僕はそのまま人気のない静かな廊下の陰へと彼を連れ込み、壁際へと追いやった。
「……じゅう、?」
いつもとは真逆の立場。
僕は壁にドンと片手を突いて彼の逃げ道をふさぎ、空いた手で彼の顎をクイと強引に上げさせた。
見上げる形になったしゅんの、不安げに潤んだ瞳が小さく揺れる。
僕は彼の少し開いた唇に、そのまま吸い付くような、けれど触れるだけの短いキスを落とした。
「、んっ……」
唇が離れると、しゅんは自分の唇に指先を当てたまま、目を丸くしてパチパチと瞬きを繰り返している。
完全に形勢逆転されて、思考が停止しているおバカな彼の目を見つめて、僕はフッと微笑んだ。
「別に、怒ってないよ。……俺はしゅんのものなんでしょ? だから、好きにしていいから」
それだけを一気に伝えると、僕はくるりと彼に背を向けた。
心臓がうるさい。
限界まで真っ赤に染まってしまった顔を絶対に見られないように、早歩きで彼をその場に置いて行く。
数秒の後、背後から静かな廊下に響き渡るような声が聞こえた。
「じゅうーーーーー!!!!」
完全に浮かれきった、嬉しそうな彼の声。
「待ってや〜! じゅうちゃーーん!!」
バタバタと大きな足音を立てて追いかけてくる。
本当に単純なやつ。
でも、そんな子供みたいに真っ直ぐなところが、たまらなく愛おしくて、かわいい。
そんなところも、全部好きなんだ。
なんて心の中で小さく浮かれている僕の身体に、後ろからものすごい勢いで彼の太い腕が巻き付いた。
「ちょっと!人前でくっつかないでっ…!」
心臓が止まるかと思うほどびっくりして、僕は大慌てで周囲を気にしながら彼を引き剥がす。
乱暴に扱われたというのに、しゅんはそれでも弾けるような笑顔を浮かべたまま、僕のことが好きで好きで堪らないという感情を全身からダダ漏れにさせていた。
その眩しさに、余計に恥ずかしくなって視線を逸らす。
「なぁ! 俺の柔太朗!♡」
「、っ! ……調子に乗らないで!!」
「あーもう……ほんまに、ほんまにかわえぇなぁー!!」
あぁ、もう……。
あんなこと言うんじゃなかった、と心底後悔する。
だけど、僕がたった一言、言葉を紡いだだけで、世界を手に入れたみたいにこんなに大喜びしてくれることが、僕の心の奥をじんわりと満たしていく。
過去の傷のせいで、自分のことがずっと大嫌いだった。
なのに、しゅんといると、こんな僕にも価値があるんじゃないかって、そんな幸せな錯覚をしそうになる。
舜太だから、こういう温かい気持ちになれるのかな。
胸の痛みが静かに消えていくのを感じながら、僕は彼の隣で、今度こそ誤魔化さずに小さく微笑んだ。
朝食会場の席に着くと、テーブルにはすでに美味しそうなおかずがたくさん並べられていた。
それを見た瞬間、静かな空間に僕の身体からある音が響き渡る。
グゥー……。
「おー!じゅうのお腹は今日も元気やなぁー!!ふはっ!」
「っ!……ちょ! うっさい!!!」
向かいの席でしゅんにめちゃくちゃ笑われた。
恥ずかしくて顔から火が出そうだけど、本当に嫌になるほど素直な身体だ。
けれど、そんな僕の様子を店員さんも優しく見守ってくれる中、釜炊きのご飯やお味噌汁、だし巻き卵などがほかほかの状態で運ばれてきた。
そして温かいおかずは何種類かある中から、自分の好きなものを選べて、これから出来たてを運んでくれるらしい。
さらにテーブルの真ん中には大き目な蒸籠が鎮座していて、蓋を開けると色とりどりの蒸し野菜が、真っ白な湯気を立てて美味しそうな香りを広げた。
朝からこんな贅沢ができるなんて、本当に、心から幸せだ。
ふたりで手を合わせて「いただきます」をして、他愛のない談笑をしながら、ゆっくりと美味しい食事を堪能した。
to be continued………
コメント
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可愛い〜な〜も〜💕 落ち込んでる姿がめっちゃ想像できるのやばい