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「舞〜愛してる」
ずっと聞きたかった言葉
「私も…♡」
「ふふ、嬉しい〜」
「初めて出会った時、まさか結婚するなんて思わなかった。」
「そう?俺はしたい!と思ってた。」
「嘘〜!でも、別れたじゃない?」
「好き過ぎたから、苦しめたくなかったんだよ。」
「私だって好き過ぎて、離れてるのがツラくて、
心配し過ぎちゃったんだよね。」
「だから、今は、毎日一緒に居られるから、心配しなくていいよ。」
「うん。ずっと《《恋人だった》》って言われて、複雑だったけど、やっぱり嬉しい。」
「うん。毎回、変わらず心の中で『愛してる』って言いながら、舞を抱いてたよ。」
「そうなんだ。」
「今は、口に出して言えるから嬉しいよ。」
「私も…」
「舞、愛してるよ♡」
チュッチュッ
軽いキスから始まった…
優しく優しく絡められる舌は、とても気持ちが良く
夢中で何度も求め合う
ゆっくりゆっくりと私の脳まで到達し、
そこからストーンと、堕ちるような気持ちになって
動けなくなる
『気持ちいい〜』
こんなにも大好きな人のキスは、
一瞬で心まで全部持って行かれるものなのか…
首すじから胸に到達する その唇と舌は…
「あっ…」
我慢出来ずに、声となって漏れる
『すごく感じる…もっと〜』などとは恥ずかしくて
言えない
思うように愛して欲しい…
充分愛されると、更に下へ…
1番感じる場所は…
「あ〜っ」堪らず大きく漏れる声に、
自分でも驚いた
ホテルではないから、ボリュームに注意しなければ…
今までよりも敏感に感じるようになっている
亮は、そこを傷つけないように優しく扱う
それが余計に感じてしまう
最初は、優しく優しく…
クチュクチュいやらしい音がする
途中からは、激しさも加わり、堪えきれずに
噴水となる
亮も堪らない様子
今度は、こちらから慰めてあげる
「あーっ!」すごく感じるようだ、もっと…
「舞〜それ以上は…」ダメなようだ
じゃあ、いらっしゃい赤ちゃん♡
とても気持ちがいい〜
亮の言うようにカラダの相性も最高だ
「毎日、《《作ろうね》》」
「え?」『日課になるのか?まさか…タフな人』
しばらく妊活は続いた。
が…妊娠することは、なかった。
「焦る必要は無いよ。」
「うん」
「もし、2人の間に子どもが出来なくても、俺は、舞が居ればいい。」
「うん。だけど、亮の家系は、政治家で繁栄するんじゃないの?」
「別に絶対に政治家にならないといけない!って決まってるわけじゃないし…」
「う〜ん、そうだけど…」
「どうしても、子どもが欲しくなったら、いろんな方法があるし、そういうのも少しずつ考えていこう。」
「うん、そうだね」
「俺は、ずっと舞と愛し合えるのが嬉しいよ♡」
「うん♡」
9月25日に、突然入籍し、年末には退職すると決めていた。
会社側からすると、2人一緒に辞められるのは、痛手だった。
が、辞めて選挙に出ることも異例なことだし、
舞が批判を浴びないように、亮は、
『今後、政治に参入出来れば、考えていることがある!』とだけ伝え、年末に、2人とも円満退職することが出来た。
そして、退職する前の10月。
結婚式場を探していたホテルから、
キャンセルで空きが出たと連絡が来ていた。
「どうしようか?」
父とも相談し、「披露宴は、絶好のチャンスだ!」と言われ、舞に相談。
「バタバタしてしまうけど、やっぱり、挙式披露宴、やろうか?」
「亮は、大丈夫なの?」
「俺は、大丈夫だよ。」
「なら、私は…嬉しい」
「そう?」
「うん。」
「じゃあ、舞に負担をかけてしまうかもしれないけど、やろうか…」
「うん」
突然決まった、挙式披露宴。
年明けすぐの1月。
選挙は、4月。
バタバタするのは、分かっていたが、父の後援会などもあり、皆が助けてくれたので、選挙の準備は、スムーズに行われた。慣れたものだ。
あとは、まだ動けないので、若者特有のSNS等でのアピールだ。
なので、年末は、結婚式に向けて動いた。
なるべく、打ち合わせは、電話などでお願いした。
最初に舞とホテルに行き、キャンセル分だったので、
披露宴会場は決まっていたから、料理や衣装をすぐに決め、日にちがなかったので、友人などは、メールでの出欠確認。目上の方には、急いで案内状を送付。
出席人数が決まり、座席表を決め、
挨拶をしていただく人などを決めた。
何より慌てたのは…
指輪だった。
突然入籍したものだから、ゆっくり選んでいた。
そこから一緒に住む為に、舞のお引っ越し。
それから、注文したが2ヶ月かかるオーダーメイドだった。
とりあえず、
すぐに嵌められる安い指輪を舞に購入していた亮。
ようやく12月に出来上がり届いた。
「良かった、間にあって…」
「うん、ありがとう。もう結婚式まで、楽しみに置いておこうかなぁ〜」
「えー嵌めたいなぁ」と亮。
「そっかあー亮は、嵌めてないものね。嵌める?」
そう言って、ふたりで指輪の交換をした。
「ピカピカで綺麗だね」
「うん」
2人で手をかざす。
「舞!」
「ん?」
亮の手には、もう一つ指輪の箱が…
「え?」
パカっと開かれた指輪ケースからは、驚くほどの大きさのダイヤモンドの指輪が…
「やっぱり、俺はプレゼントを渡すセンスはないや」
と、舞の手を取り、ダイヤの指輪をスーッと嵌めた。
「こんなに大きなダイヤ…」
「ごめんな、遅くなって…」
「亮!初めて見た、こんなに大きなダイヤ」
「待たせたね」
「ううん…」驚き過ぎて声にならない
ジーっと指輪を眺めて…「いいの?」
「良いに決まってる舞のだよ」
「もったいない」
「ううん、これからも一緒にいろんな場所に行くから、嵌めて欲しい」
「うん…ありがとう〜」
ぎゅっと、亮に抱きついた
「舞〜バタバタさせて、ごめんな」
「ううん。一緒に居られて嬉しいよ。」
「良かった」
キスをする
「亮〜明日も忙しいんでしょう?」
「忙しくても、これは別!1番大事だよ、舞♡」
今日も愛し合う喜び。
「ふふ」