テラーノベル
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くだらないと思う日がずっと続いていた
生まれてきてからずっと
広がる自分の視界に映る情景
良いことと悪いことの繰り返しに
いい加減うんざりし始めている
目を閉じて眠りにつくのは
嫌いな奴らを頭から消すため
それでも
嫌いな世界に自分はいる
死ねない呪いをかけられたように
途中で道を変えたくても
帰ることができない
そんな酷く途方の見えない道を歩き続けている
だからこそ
私は君に出会えた
そこでやっと自分に大きな玉手箱が来たと
少なからずそんな道に感謝した
似た者同士で分かり合える
そんな人と出会えたと思った
「 私は貴方じゃないのよ 」
「 かといって、影武者でもない 」
君は1輪の名前も知らない花を持った
私にそういった
頭が勢いよく殴られたように苦しかった
言葉を紡ごうとしても
喉に詰め物があるかのように
言葉が出てこなかった
「 貴方は優しい人よ 」
「 でも優しい人間と理解し合える人間は全く違うわ 」
「 でも私はっ……」
やっと出した声も
何かが邪魔して言葉にならない
「 そもそも、私はあなたの理解者にはなりたくてもなれない 」
「 そんなことは…! 」
「 そうなのよ。」
「 私が貴方の理解者になれないのと同じで、貴方も私の理解者にはなれない 」
「 …私とは…無理ということか……? 」
君の瞳を見るのが恐くなる
何を考えている分からないからだ
でもずっと君は目を逸らさない
君は静かに首を振った
「 貴方じゃなくても、誰もわたしの理解者にはなれないの 」
「 共感し合うことは、理解することじゃない 」
「 ただ傷の舐め合いに過ぎないの 」
「 君は……私をいい人間としか…見ていなかったと…?」
君は申し訳なさそうに下を俯く
その答えがさらに私の心を抉っていく
息をしたくない
苦しい息をする度にどこもかしこも痛く感じる
「 君も…私に委ねていたじゃないか……」
「 …あれは本音じゃなかったのかいっ……? 」
「 本音よ。貴方に言ったことは嘘じゃないのは本当… 」
「 ただ、貴方が見ているのはは私じゃないということよ 」
「 …どうしてそんなことをっ……!」
「 貴方が見惚れているのはただ自分と違うという人間なだけ 」
何を言っているのか分からなかった
いやきっと
理解するのが恐ろしく感じたんだと思う
「 自分と同じ人間がいた時に 」
「 人は無意識に同族嫌悪にかられる 」
「 貴方にとっても私にとっても…
お互い初めて自分以外の人に会えたみいって思ったのだと思う 」
「 でもっ…たくさん語り合ったじゃないかっ……」
「 二人でっ…同じ境遇の話や好きな言葉の意味をっ……」
「 本音を言い合ったからと言って、それは理解し合ったとは言えないわ 」
「 なら君は…一体いつ誰に理解してもらうことが出来るんだいっ…? 」
「 ……自分を理解できるのは、いつだって1番嫌いな自分自身よ 」
「 はっ…w私が自分自身を嫌いだって…?」
「 …… 」
君は静かに私を見つめた
まるで私に逃げるなと言わんばかりに
君の瞳はとても強かだった
「 自分を変えることも変えないことも 」
「 全ては結局自分自身よ 」
「 そして私たちはお互いその付属品に過ぎない 」
「 互いの人生にある枷ともなりえる愛しい付属品 」
「 ……好きという気持ちも…貰ってはくれないのだね…」
「 …貰えないわ、その花は私のためのものじゃない 」
「 君がもしっ…他の誰かと歩いているのを見た時…」
「 私は絶望するだろうねっ… 」
「 しないわ。貴方はきっとしない 」
何を根拠に君がそういうのかは分からない
それでも
愛していたという事実まで否定しなかったのは
君もそう思いたかったのかなのか
君の優しさなのか
未だ私には分からない
「 また会った時…声をかけてもいいかいっ…?」
「 えぇ、気軽に声をかけて 」
そんな言葉を最後に残す君
付属品にしてはかなり輝きすぎている
長い道のりに落ちていたものにしては
あまりにも脳に焼き付く
そんな私の思い出だった
コメント
1件
読了したよ〜〜!!😭💕 「理解者にはなれない」って台詞がめっちゃ刺さった…。共感と理解は違うって、確かにそうだよね。でも「付属品」って言いながらもお互いを大事に想ってるのが伝わってきて切なかった…。君の強かさと優しさが混ざった感じがすごく好き🌸 詩的な文体で情景が鮮やかに浮かんできたし、心の奥で何かが揺さぶられるようなエピソードだったよ!次の話も絶対読む〜!!📖✨