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※ご本人様には関係ありません
※過激表現あり
※地雷さんは回れ右
深夜の都内某所
小さく聞こえるニュースキャスターの声
「年齢は17歳前後、165cm程の男子高校生を指名手配しており、
今のところ発見の情報は何も入っていないとのことです。……」
テレビの明かりが不気味に光る
小さな部屋に薄ら笑いを浮かべる少年がいた。
ねえ聞いた?
何を?
この近くで出た殺人犯のニュースだよ
あー見た見た。同い年くらいらしいね
そうそう。同じ学校だったらどうしよ〜
絶対ないって笑 あっても学校来ないでしょ笑笑
世界というのは窮屈で
息をするだけで疲れる
あー。面白いことないかな。
そんな時出会った闇バイト
やることは単純。
死にたいのに自分で死ねない人の手伝い
要するに殺し屋…は聞こえが悪いな
俺は人を救ってるのに
昨日も1人殺してあげた
依頼人は安らかに死んでいったが
人に見つかったので遺体を置いて逃げてきてしまった
(馬鹿だな。指名手配犯が横にいるのに)
クラスの女子の噂話を横目に
俺は何も知らないふり
あー、楽しい。
俺は今世界で1番楽しんでる
嫌な気持ちにならず、人を殺せるんだ。
こんな仕事、最高だろ?
勉強も、運動も、友情も
俺にとっては無価値。
殺してお礼言われて金もらえるなら
普通を壊してでも
俺はそっちを選んだ
世の中馬鹿ばっか。
賢い選択をしたものだけが生き残れる世界だ。