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ほしのはな
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らーゆ
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こいつは何も話さなかったし、俺も話すことが特段得意ではないので沈黙が続いた。
ーガチャー
ーすとんっー
俺は自分の部屋にそいつを連れていき、ひとまずソファに座らせた。
使用人は明らかに驚いた様子で、
「何があられたのですか?!」
と動揺している。
「まぁ、色々とあってね,,,。まだ両親には黙っておいてもらえるかな?」
俺は申し訳なさそうに顔の前で手をついてお願いした。
「,,,心得ました。」
なにか事情があると思われたのだろう。心配そうな顔をしていたものの、それ以上何も聞かれることは無かった。
部屋に戻ってみると、ソファに座らせたはずのあいつは地面に正座して、何も反射していない真っ黒な目でどこか虚空を見つめていた。
俺は手を引きもう一度、今度は一緒にソファに座った。
ーガチャガチャー
首輪を外そうとするが上手く外れない。
首輪越しでも分かる変色した傷が痛々しくて、一刻も早くこれを外してやりたい。
顔の綺麗なこいつは終始死んだ目で一点を見つめていたが、はっとしたように口を開いた。
「だめ、なんっで、なんで外すんだよ。」
俺の手を掴んで抵抗している。抵抗して,,,いる?ほんとにそうなのか分からないくらいあいつに握られた手に力は少しも感じなかった。
「なにっ何を間違えた?直す、直すから、躾でもなんでも受けるから。だからやめろって。」
訳の分からないことを言ってくる。
なんだ?間違い?誰が?何を?
俺の顔が歪んでいることに気づいたのか、焦ったようにまた話し始める。
「だって首輪、外,,,すんだろ?首輪を外す時は、捨てられる時か、殺され,,,る時だって、あいつが,,,」
「だっだから,,,お,,,お願いっもう1回やらせて,,,今度は上手くっできるから,,,お前のっご主人様の犬にっ,,,なれるから、」
そう言ってもう一度床にぺたんと座り今度は小刻みに震えている。
なに、なにをすれば人を、人間をここまで追い詰める事ができるんだ?
しかもこんな綺麗な顔のやつを。
俺は怒ることすらもできそうに無いのに。
俺はなんともいえないドロドロとした感情になってこの気持ちのはけ口が分からず混乱する。
「俺は、君を殺さないし、もう俺以外のとこに行かせる気もないんだけど?」
驚いたような顔でこちらを見つめる
「じゃ,,,なんっ,,,で,,,」
なんで?なんでって何が?
あぁ、鎖をなんで外すのかって事か。
考えてもなかった。
綺麗な首にこれ以上傷をつけたくないし,,,シンプルになんか腹立つし,,,普通に俺が嫌だからなんだけど?
「うーん。なんていえばいいんだ?俺が嫌?だから?」
彼は意味がわからないとでも言いたげな顔で俺の方を見続けている。
構わずもう一度ソファに戻して首輪を外す。
ーガチャンッー
やった。外せた。
「痛いとこは?」
「俺は,,,もう,,,騙されたりなんか,,,しねぇ,,,」
ボソボソと何かを言った気がして聞き返すが、何を言ったのか結局俺が知ることはなかった。
あぁ早く、こいつの笑った顔がみたい。
,,,?笑った顔が,,,みたい?俺が?
今まで気づいていなかった自分の中の大きすぎる変化に気づいてしまうほどほど俺はもう戻れないところまで来ていた。
もう人に興味が無いなんてとても言えなかった。
今回の名Blind Obsessionは無自覚な執着、盲目な独占欲という意味で考えました。
刺激が物足りないですよね,,,実力不足で不甲斐ないです。
また次のお話で会えることを願っております。
コメント
1件
第4話、読み終えました…。まず、首輪を外そうとするだけであそこまで怯えさせる過去の重さがひしひしと伝わってきました。「捨てられる時か、♡♡♡れる時」という台詞が胸に刺さります。そんな中で主人公の「俺が嫌だから」という理由——理屈じゃなくて♡♡♡的に嫌だって感覚、すごくリアルで好きです。最後に"笑った顔が見たい"と自覚する流れも美しかった。盲目な執着というタイトルが沁みます。刺激が足りないなんてとんでもない、この静かな緊迫感こそびびさんの真骨頂だと思います🌷