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明日の祝福

10 - 番外編 ルカVSメテヲ

♥

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2025年09月08日

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これは『明日を見るために』の番外編です

ご都合展開によるもの(苦手な方Uターン)

もしも○○対○○が本編であったら…

今週の月~金にかけてやります(毎日投稿なので)

リクエストがあれば気が向けばやります

基本ルーレットです


ルカVSメテヲ でした。

うーん…この場合縛りを設けさせてもらいます。メテヲさんは神の力使うの禁止、ルカさんは弱点付与禁止にさせてもらいます。それ以外にルールはなし。

時間時空は戦争前の直前で

LET’S fight!


──────視点ルカ

「おーい、起きろ。」


その声で俺───ルカは目が覚める。どうやら眠ってしまってたらしい。なんで寝てしまったのか、経緯を思い出そうとしても脳に何かが引っかかっているかのように思い出せない。目の前にいるそいつは───


「ッ!?は、メテヲ!?」


俺は驚きのあまり声をあげる。目の前にいたのは裏切ったメテヲ。つい先程宣戦布告した者だった。しかし、メテヲは飄々とした態度で話しかけてくる。


「ん〜この空間壊せないみたいなんだよね。しかも大分広い。端に行こうとしたらその端が伸びていったんだ。多分無限に広がるんじゃないかな?」

「…なんでそんな冷静なんですか?」


あまりの落ち着きように思わず聞いてしまう。俺と同じ状況ならば突然この場にいるはずだ。それでこんなに冷静に保っているのはおかしいだろ。


「ルカ起きたから出る方法説明してくれない?こっちもさっさと出たいからさ。」


俺の言葉を無視して、メテヲさんは扉に話しかけている。扉には『○○しないと出られない部屋』と書かれている。

…もしかしてエッチな(((


「ルカ…お前やばいよ」

「まだ何も言ってねぇよ。てかお前はこちら側であれ」


お前もこっち側だろ、と言いたいのを飲み込み話を続ける。突然、○○の部屋、というパネルが動き、姿を変える。

『どちらかが死なないと出られない部屋』

と表記される。


「───はっ?」

「ふーん。なるほど?」


物騒な部屋名。納得の声を出すメテヲ。

俺は、いち早くメテヲと距離をあけ、銀色の剣を作り出す。見た目は銀の剣だが、実際には俺の血によって作られた剣。1番信頼のおける素材で作った。───メテヲを殺す。それは正直厳しいものである。即座に作戦を立て始めるが、その前にメテヲが正面から槍を持って突っ込んでくる。

気づいた時には心臓にその槍が当てられる。俺は槍の棒部分に剣を当て、その槍を薙ぎ払う。


「ははっ、防がられるかぁ。さっさと死んでくれた方が楽なんだけどなぁ。」


そう笑うメテヲさんの目は既に敵意と殺意が宿っていた。今、防がなければ確実に死んでいた。その事実が俺を緊張させる。空気に圧を乗せたかのように重い空気。無意識に剣を持つ手が震える。

───怖いのだ。俺は。その圧倒的強者の前に立ち、戦うのが。そんなわけない、と思いたのにどこか納得してしまう。下界に生きる俺が天界で生きるメテヲには勝てない。どこか、諦めのような感情が俺を嘲笑う。───だけど、まだ俺は死ねない。だって、ヒナとの決着がついてない。心残りがある。俺はそれをはらさなければならない。


「あー?そっちからは来ないの?ならメテヲがもうやるけど。」

「…躊躇わないんですね。人の心とかないんですか?」


煽るように言うがメテヲさんはキョトンとした顔で言う。


「人外にそんなものあるわけないでしょ?ルカも人間の血、吸ってるでしょ?お前だって良心ないじゃん。…あ、わかった。お前血、吸ってないだろ。」


メテヲがまるでなんとも思ってない表情から一気に残酷な笑みを浮かべ、俺に言葉のナイフを投げてくる。その表情はまるで悪魔のようだった。


「なるほどなーwお前人間の食事を食べて生活してるのか。よく飢えないな。本能的に血を吸いたくなるだろ?最高神様がそのようにお創りになられてるからな。」

「…黙ってくれ。お前に良心を尋ねた俺が悪かった。」


理解してしまった。俺とメテヲは根本的に違う。俺だって、人間を許せるわけじゃい。けど良い奴だっていることを知ってしまったから。食べようとすると脳がストップを出し、よだれが垂れて、腹の奥底から人間の血を飲もうとしてもそれを、心が拒絶してしまい、食べれなくなってしまった。けど、悪い事だとは思っていない。無差別に殺すのはそれこそ馬鹿な人外がすることだ。

冷静に、残酷に生きなければならない。


「はぁ〜…。ま、お喋りはここまでにしよう。さ、さっさと殺りあおう?ここから出るために、さ!」


そうメテヲが言いきったと同時に、悪魔の翼を広げ、脚力を使い、勢いよく飛んでくる。またしても真正面の攻撃。俺は、スライディングしながら避け───ようとしたが、メテヲは動きを呼んでいたかのように、槍の方向を瞬時に変え、俺の足をつきさす。


「ィッ!」

「あ、外しちゃった。早いな、やっぱり。これだから吸血鬼は面倒なんだよなぁ…」


そう言いながらもメテヲは恍惚とした笑みを浮かべている。この戦いを面白がっている。生と死の掛け合いがあるこの戦場を、まるでゲームをやっているかのような緊張感のなさ。気持ち悪い。命を軽んじているように見える。負けたくない。そんな気持ちが俺の心臓をギュッと握り、脈拍が上がる。

今度は俺からと、自身から大量の血液を出し、それを銀の弾丸へと変える。およそ数万発。サイズを小さくすることで殺傷能力は低くなっているが、確実にダメージを与えることに専念する。俺が右手を突き出せば、その弾丸はメテヲに向かって勢いよく飛んでいく。

メテヲは少し目を見開いたあと、勢いよく宙を飛ぶ。だけど、その弾丸は自動追尾。逃げ切ることは出来ない。大人くしく食らってもらおう。───その瞬間、その弾丸は全て粉々になる。形が保てなくなった弾丸は血へと戻り滴り落ちる───前に、それすら掻き消される。


「はぁ…もう少し遊んであげようと思ったけど、もういいや。」


そう言って、メテヲさんのスピードはさらに上がる。───見えない。メテヲさんのスピードに俺がついていけていない。こんなことは初めてだった。見えたと思ったら次の瞬間別の場所にいる。

何とか対策しなければならない。そう分かってはいるがそれに相反するように呼吸が乱れる。

その瞬間、心臓に衝撃がはしる。雷が胸を貫いかのような痛み。心臓の音がばたりと聞こえなくなり、気味の悪さが残る。思いっきり血を吐いしまう。


「…呆気な。」


メテヲがそう言いながら開いたドアから出ていく。心臓に一突き。確実な致命傷を追わせられた。


「…ああ、クソいったいな…。」


血が肉片へと変形し内蔵を作りだす。そのひとつが心臓となり、俺の生を主張する。どうやらこの部屋のシステムは心臓の破壊のようだ。…まあ、本来なら神でない限り心臓の破壊で死ぬだろう。この部屋と俺は相性が良かった。それだけだ。


「くそっ…」


俺は思わずつぶやく。死んではいない。その事実は喜ばしいことだが、俺は負けたのだ。あんな、戦闘を楽しむ戦闘狂なんかに負けたのだ。屈辱を感じると共に、自身の実力のなさを痛感した。もっと、もっと強くならないと。

───そうしないと、大切なものが守れないから。



























ここで切ります!戦闘というより心理描写メインになっちゃいましたね…。

ちなみに今日投稿したのは1週間毎日投稿、との事だったのでできる限り出したいと思います。テスト期間なら発狂してた…()

リクエストなければルーレットで、本編になかったマッチングでやる予定です。

次回から死の判定を魂の破壊にしますか…。今回の部屋は欠陥で心臓の破壊で死亡判定になったので結果引き分け、みたいな感じですね。

このサイコ感あるメテヲさん書くの好きなんですけどその度にこんな性格になってしまったメテヲさんが可哀想に思えますね。過去編で何があったか詳細に書いてみんなを曇らせてやります!

今日は投稿早め!

それでは!おつはる!


この作品はいかがでしたか?

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