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犬狼鳥(けんろうちょう)・黒子
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犬狼鳥(けんろうちょう)・黒子
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#countryhumans
monake@引退&イラコン
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注意書き(簡易)
これらの作品に政治的意図は一切ございません。創作物であることを踏まえた上、許すことのできる方のみ先へ進んでください。
不定期更新です!!!!
設定があります。説明をすることはないので自由に解釈してください。
私は史実に基づいた、完全な自己解釈による
“CountryHumans”を綴ります。貴方の心に届く物語でありますように。
7月21日。部屋のテーブルには山盛りのフリッツと濃厚なチョコレート、そして香ばしいワッフルがずらりと並べられていた。
「さぁ、今日は7月21日! 私の建国記念日(ナショナルデー)だよ! 1831年、初代国王が即位した特別な日なんだから、みんないっぱい食べて祝ってね!」
ベルギーが上機嫌で胸を張る姿を見て、ルクセンブルクは微笑む。優雅に冷えた最高級のワインとグラスをテーブルに置き、温かい声をかけた。
「来てくれてありがとう、ルクセンブルク!」
「ふふ、お招きありがとう。ベルギー、独立おめでとう! 記念に僕のところからとっておきのワインを持ってきたよ。今日のパーティー費用も僕が全部持つから、遠慮なく楽しくやろう?」
「さすがルクセンブルク! 太っ腹~!」
隣のオランダは揚げたてのフリッツをひょいとつまみ、マヨネーズをたっぷりつけて口に運んだ。顔は綻んでいるが、口は相変わらずだ。
「ん、相変わらずポテトの揚げ加減だけは最高だな。……独立おめでとう、ベルギー。まぁ、俺のところから離れて行った記念日でもあるわけだが?」
「もう、独立した時の古っい話を蒸し返さないでよ! 今日くらい素直にお祝いしてくれてもいいでしょ!」
プンプンと頬を膨らませるベルギーを見て、オランダはフッと口元を緩める。
「ルクセンブルクが全額出すなら、遠慮なくワインを追加注文させてもらおうかな?」
すかさず商魂たくましく乗っかるオランダに、ベルギーは呆れたように苦笑いを浮かべた。
「まったく、オランダは相変わらずちゃっかりしてるんだから……」
「オランダは目ざといから、付き合うのもちょっと大変だよ……」
「昔から変わらないものだよ。何事もね。」
笑い方も作法も、昔から変わらない。お互い、長い間一番近くで過ごしてきたのだから。
「二人はもう建国記念日過ぎちゃったから、次は9月5日かな~?」
「そうだね。こんなにお祭り騒ぎになるのも、一旦区切りがつくかな。」
「まぁ、僕ら以外のことを含めないならね……」
オランダの現実的な言葉を聞いて、全員の顔が苦笑いに変わる。なにせ、祝い事や行事にはお金がかかるのだ。ベルギーはパッと笑顔を取り戻し、手を振った。
「もうっ、金銭的な話はまた今度にしようよ~!」
「そうですね。外交の話し合いはいつにしますか……」
「…………二人とも、そのことは後にして、今は楽しんだらどうだい?」
「それもそうですね。」
オランダはワインを一口、優雅に口に含む。ベルギーは近くのチョコレートに手を伸ばして口に運んだ。 自由気ままな二人の様子に、ルクセンブルクも微笑みながらワッフルを手にとる。
「でも、こうやってベネルクスで集まって美味しいものを食べられるなら、やっぱり今日という日は最高だね!」
嬉しそうに話すベルギーの言葉に続けて、オランダも穏やかな笑顔を浮かべる。
「あぁ。ヨーロッパの商業と歴史を支えてきた俺たちの絆に、乾杯だな。」
三人は息を合わせたかのように、手元のグラスやカップを掲げた。
「「「乾杯!」」」
カチリとグラスとカップが心地よい音を奏でる。
長い歴史の中で衝突することもあったけれど、今では世界で一番身近で誇らしい仲間たち。ベネルクス三国の賑やかで温かいお祝いの宴は、夜遅くまで続くのだった。
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