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███のダメな子ちゃん。 Life past
チャプター7時澤夏鈴
⚠️分かりにくいかも⚠️リスカ表現、首吊りの表現があります、苦手な方は逃げてください
私は人を救うのが大好きだ。
……いや、大好きだった。
私は自分の好きを達成出来なかったのだ。
……当たり前だよね。
私の父は医者だった。 いつも夜中まで仕事のために、患者のために、頑張っていた
そして治療が終わった患者からはいつも笑顔で満ち溢れていた。
それが私の喜びだった。
ちょっとでも近づこうと思って、治療箱を作った。怪我をしている子をこれで救おうとした。
「夏鈴ちゃんすごいね! 」
「えへへ〜」
「人を救うなんてすてきだね!」
「うん!私もお父さんみたいになるんだぁー!」
「いいと思うよ!」
楽しかったよ。この時は
私の親友、夏目緋音がコンクールでミスをした
「あんたのせいでッ!」
「ちょっ!舞!やめて!」
止めようとした 舞は6年生のことが好きだったから暴力的になったのかな、
「舞、落ち着こう?また来年!頑張ればいいじゃん!」
「来年じゃだめなの!」
「……え?」
「……グスッ……私ッ
もう1週間も生きられないのッ!」
え……?嘘。
私はそこで棒のようにたった。
倒れそうだけど、倒れない。
舞はすぐに他界した
これは……どうすれば良かったの?
あれがあって以来人を救えなくなった
でも、見つけたんだ。
「シャーーッ ポタポタ」
「ちょっ!なにやってんの!!」
その子は腕を赤に染めていた
「うるさいッ!私なんて!なんの価値もないんだッ!」
「そんなことッ!」
「うるさいッ!!うるさいうるさいッ!」
ぎゅ
「……え?」
「大丈夫。もう辛くないから。
ここまで頑張って生きてくれてありがとう。」
「う”ッ!う”あ”あ”あ”あ”!!!」
「大丈夫。大丈夫だから。」
こんな声掛けでいいのかは分からない。
笑う顔より、泣いてしまったから。
でも悪い気はしなかった。
そんなある日
「あの子……大丈夫かな。 」
教室に言ってみた
私は目を疑った
その子は自分の教室で首を吊って死んでいた
……え?嘘。嘘嘘!!
なんで!私はこの子を守れなかったの!?
なんで!なんで!
なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでな んでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで!
ある日、夏鈴が私の教室へと訪ねてきた
「夏鈴〜!!ちょっと治して!」
「おぉー!緋音!……って治してって何?」
いきなりだった。
「この子、不良と絡んでて、倒れてたんだよね、」
なるほど…
「どれどれ……って酷い傷!今治すね!」
私はロッカーから救急箱を取り出した
その子に治療を始めた
「それにしても、あなた、名前は?」
「……楓奈椎称……」
「じゃあちねちゃんね、」
あれ、勝手に決めちゃった。
まぁ、直感って大事だもんね。うん。うん。
「よし!できた!どう?痛くない?」
「はい、大丈夫です。……それにしてもすごいですね、」
……すごい……のかなぁ?
「まぁね、」
「みんな救えそう……本当にすごいですね、」
「つ……」
不意を打たれた。私なんてみんな救えなかったのに……
「夏鈴〜!自己紹介したら?」
緋音……ありがとう。
「……ぁ、そうだね、私時澤夏鈴っていうの!……みんなを救いたいんだぁー!」
あは、私、涙目じゃないかな?大丈夫かな?
「ええっと……よろしく?」
「よし!じゃあうちら3人でズッ友ね!!」
「ええっ!!」
まじで勝手に決めすぎじゃない?!
「もぉ〜!椎称!また喧嘩したの?」
また喧嘩してしたのか…こんなに可愛いに…
「だってぇ……」
「だってじゃない!もう中学生なのに、」
「ごめんてぇ、」
はぁ……可愛い。
「やっほ!」
すごいタイミングやな
「緋音ぇ〜また椎称喧嘩してきたぁ〜!!」
「またぁ?ほどほどにしなね?」
「はぁい。」
楽しいなぁ……
……あのことは償えないけど、あの子の分で幸せだといいな。
こうして翠蘭中学校吹奏楽部
バスクラリネット演奏者として
また救おうと思う
チャプター7 時澤夏鈴
救えなかったダメな子ちゃん。
コメント
5件
鳥肌がすごいたちました… 人って窮地に立つとヤケクソになってしまう…
これで1番怖いのはこの頃はまだ小学生だと言うこと😱