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ここら辺って 休める部屋
少ない!
3連続も野宿スタイルで寝る
しかなかった
しかも長鉈さんは拠点を作る気が
ない せっかくいい部屋を
見つけても 戻らない 進むだけ
昨日も 全然見つからなかった
ベット が 今日は歩き始めで
すぐに 見つかった
うわー タイミング悪っ!!
キングサイズのふかふかベット
この世界では まずお目に
かからない 高品質
布おばけの物だろうか?
ワタシ達が部屋に入るやいなや
逃げて行った気配があった
ワタシが前に火をつけたから
嫌っているのか
長鉈さんが怖いのか
わからないけど 持ち主が
放棄した物は使わせて頂きます
さてと 問題は長鉈さんを
どう説得しようかということ
今日は絶対ココで休みたい
本当は拠点にしたいくらいだが
せめて今日だけでも久しぶりに
ゆっくり ベットの上で寝たい!
拙い怪異語で説明を試みるも
『なぜ? ではない 疲れる』
部屋を出ようとする長鉈さんに
『ワタシ いる ここ』
『戻る アナタ』
と 伝えてみた
チッ はあぁーー
ねえ! ちょっと!
ガッツリ聞こえてるんですけど!
盛大な 舌打ちと ため息を
残して長鉈さんは 歩いていった
ちなみに人と怪異のリアクション
は共通してることも多い
笑顔 笑い声は通じるから
舌打ちとか ため息も同じだろう
チッ … ムカつく!
しばらくはベットの上でゴロゴロ
転がったり 極上の感触のシーツ
にスリスリしたり楽しく過ごした
が ふと気がついた
コレは多分 布おばけのベットで
ワタシ一人でぐっすり眠って
しまって 布おばけが戻ってきたら
そのまま永眠コースじゃない?
万一 長鉈さんが戻って来なくても
今日はココで寝て そのうちまた
会えるだろうし と思ったけど
帰ってきてくれないと 今日も
ゆっくり 寝れないということに
今更 気づいてしまったのだ
あー どうしよ?
アイツ戻ってきてくれるよね?
可愛い シロちゃんを何も
言わずに置き去りにするヤツ
ではないよね?
探しに行って行き違いになっても
面倒だし 待ってるより他ないが
何時間すぎたかな…退屈だ
スマホでもあれば何時間でも
潰せるが ココにそんな物
あるはずもない 電波もない
何もない
昼寝するのも怖いし 本当に
出来ることがない 地獄だな
『あー もう! ついてけば
良かった』
久しぶりのシンとした空間に
耐えられず
一人ごとを声に出してみる
『アイツが戻ってくる気でも
地震が起きて道が変わったら?』
『また 会える保証なんて
ないじゃん! バカ!』
一緒にいれば なんだかんだ
ムカつくことも多いのに
いなければ いないで
ムカつく!
『なんなの!もう!』
『マジ 無理!』
アイツ の無頓着 加減にか
自分の浅慮にか イライラが
募る
ガガガ! ドカン!!
長鉈さんが 大きな音を立て
部屋に走り込んできた
『どうした?』
あたりを見まわし 長鉈さんが
問いかける
いや こっちが聞きたい
そんなに慌てて どうした?
ま とにかく戻って来てくれた
偉いぞ!
『あなた 戻る いい子!』
喜びにガラにもなく 飛びついて
大きな背中に腕を回す
『いい子 いい子!』
腕が回りきらない大きな
背中を撫で 笑顔で
長鉈さんを見上げる
バカにするなと また舌打ち
でもされるかと思ったが
長鉈さんは少し屈んで 強く
ワタシを抱きしめ返した
あれ? マジで
『どうした?』
お出迎えしてくれる
可愛い シロちゃんに
キューアグでも起こしました?
身動きがとれないほど
強く 抱きしめられて
降参 という意味を込めて
長鉈さんの腕をタップした
ヌルとした感触があった
『血? アナタ 怪我?!』
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正直 他怪異の部屋で 休みたい
という 白いの の感覚が
わからない
しかも 戻って来い だと?
せっかく進んだものを 何故
アイツ のために戻る?
だいたい白いのは オレほど
ではないにしても 結構強い
一人で特に問題ないよな?
少しイラだちながら
ズンズンと進む
少しひらけた 場所にでた
頭上から
『どこ? かわいい
小さい 人間?』
『ではない 一緒?』
大きな顔が しゃべりかけて来た
コイツはこちら側に心臓(本体)
がないタイプ
頭を潰しても しばらくすれば
復活してくるから意味がないし
すでに何度もヤりあっていて
新鮮味もない 面白くもない
敵意がある訳 でもない
無視して次のドアに手を掛ける
案の定 追って来る様子はない
大きい顔は オレが入ってきた
方のドアを見ている
オレが 来た方向…
コイツの狙いは 最初から
白いの だ
チッ!面倒くせぇぇ!
イラだちに任せて 大きな顔に
切りかかる
不意をつかれた 大きな顔に
アッサリと攻撃は通ったが
大きな顔は悲鳴を上げながら
瓦礫を投げつけてきた
それらを躱し もう一撃
入れようとしたときには
もう 天井は塞がれ
大きな顔は 消えていた
あー 面倒くせぇ
どうやら ヤツの投げた瓦礫を
避け切れてなかったようで
二の腕に 深々と折れた鉄筋
が突き刺さっていた
痛みはほとんど感じない
ただ 多量の血を失うと
一時的に動けなくなる
血が勿体無いので いつもなら
怪我した後は その場で治癒を
優先させる
が 今は…
大きな顔が白いの の所に
行くかもしれない
あっちにも 大ダメージを
入れたから普通なら しばらく
出てこないだろう
しかし万が一ということもある
のそり
立ち上がって 鉄筋を引っこ抜く
血が吹き出す場所を強く押さえ
来た道を引き返す
距離が随分ある 複雑に
入りくんだ 場所だ
来た道を正確に戻るオレより
先に大きな顔がアイツの所に
行く確率は低いだろう
もう少しで着くというときに
ふと 気づいた
服が血だらけだ
新たな出血はもうほぼないが
このまま戻れば大きな怪我を
したことがアイツにバレる
なんだか わからないが
格好が悪い気がする
『服』 と口に出せば
ドレスの女が現れて
『アナタ 呼ぶ 珍しい』
と いいながらも 同じ服を
寄越した
そして 言う
『アナタ 知る?』
『 小さい 白い人 見た?』
『彼ら 探す 彼女』
『・・・見た』
見たか?と聞かれたから
そう答える
『よかった!』
『彼女 元気?』
『たぶん』
『伝えて 再び 会う 時』
『私 呼んで』
『私 彼女 一緒に 戻る
出来る 彼らの 場所』
『・・・・・わかった』
と返答すると ドレスの女は
ジッ とオレを見た
『あなた ψ ᕦ する 彼女?』
あ”?
思わず威嚇するような声が出る
ふふっ!
『怖い 怖い』
何故だか 嬉しそうに手を振って
ドレスの女は消えた
ドレスの女は 服と言うと
相手 の位置が分かり ワープ
して来る
逆に呼ばれなければ 相手の
位置はわからない…
オレは また 歩き始める
いつのまにか 早足になる
いや オレの移動速度は
もともと このくらいだった
アイツを連れているときは
仕方なく 少しペースを落として
いただけだ
そうだ もともと 彼らの
場所に行けば アイツは
あちらに戻るだろうと
わかっていたし
そうしてやろうと思っていた
チッ!
長く一緒に居すぎたな
白いの の色々な表情が
頭の中に浮かんでは消える
部屋に近づくと 白いのが
何か 人語で騒いでるのが
聞こえてきた
オレは考えるより先に
周囲を 威嚇する音を立てて
部屋に走り込んだ
部屋の中の様子を探るが
他怪異の気配はない
大きな顔も 布のヤツも
ドレスの女も 居ない
白いのが嬉しそうにオレに
しがみついて来た
柔らかな手のひらが背を撫でる
ダメ だ
なんだか わからない感情が
湧き上がり こぼれ落ちる
強く 抱きしめ返す
白いの の身動きさえも
封じてしまうほどに
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どうでもイイ あとがき
這いくんの威嚇が コアリクイ
やレッサーパンダのソレだと
すると
長鉈の威嚇は ゴリラがデカい
木の枝引きずってデカい音立てて
走りまわって 威嚇するヤツ
長鉈引きずって 音立ててる
時は威嚇してる
あ”? の音は輩が発する
ソレと同音同義 w