頑張って書いたー!
朝から投稿しちゃうぞ!
入口のドアを開ける。
藤澤「…元貴。」
大森「あ!涼ちゃん。…マネさん、スタッフさんも、ごめん。ちょっと出ててくれる?」
マネージャー「藤澤さん大丈夫でしたか?これからは必ず誰か同行できるようにしますので。」
藤澤「ありがとう、マネさん。心配掛けてごめんね。」
若井から話を聞いていたマネさんもスタッフさんも心配そうに部屋を出て行った。
大森「涼ちゃん…。」
元貴は椅子から立ち上がって、僕に近付いて来る。
…元貴…笑ってる?
ぎゅぅっと僕に抱きつくと、
大森「大丈夫だからね。心配ないよ。怖かった?」
藤澤「も、元貴?…あの…」
大森「ん?なぁに?」
僕の首に腕を回して、とてもニコニコしている。
藤澤「何で…そんなにご機嫌なの…?」
本当に分からない。
大森「だって~。嬉しいんだもん!」
藤澤「!!何言ってんの!?活動できなくなっちゃうかもしれないんだよ!?若井からちゃんと聞いた!?」
止まらなくて、まくし立てた。
藤澤「元貴の言葉が届かなくなるなんて嫌だよ!…俺…もっと、上手くできたかも…しれないのに…」
泣きそうだった。
大森「ええ〜?何でそう思うの?」
藤澤「えっ…?」
元貴…何言ってるの?
藤澤「だって…力があるプロデューサーを怒らせて…」
大森「それで?」
藤澤「圧力とか…掛かって…音楽番組とか…出れなくなって…」
元貴はこれ以上無いくらい優しく僕の顔を両手で包んだ。
大森「そんなに心配?涼ちゃん、俺たちのバンド、どのくらい大きくなったか理解してる?」
藤澤「どのくらい…?」
大森「毎日さ、TVで、ラジオで、街中で、SNSで、俺たちの音楽が流れない日は無いよ?ありがたいよね…。たくさんの人が愛してくれてさ。今じゃ、海外にも愛してくれる人たちがいてさ…そんな俺たち相手に、何をしてくるの?」
藤澤「や…。メディアに影響…」
大森「出ない、出ない。俺たちの事を求めてくれる人がたくさんいるんだよ?ほら、よく考えて?ビジネスに於いて、俺たちを使わない方が不利だと思わない?」
藤澤「…あ…。」
大森「俺、守れるよ。こんな事じゃ揺らがないくらい大きくしたから。やりたく無い事はしなくていいように、頑張ったから。俺たちのバンド、見くびらないでよ。」
張っていた糸が切れて、堪えていた想いが溢れた。
藤澤「っ…元貴…っ…ふっ…えっ…えっ…」
大森「ん〜。よしよし。大丈夫だよ。それよりさ、俺…嬉しかったんだよね。涼ちゃんが言ってたこと。」
僕の頭を撫で、背中を擦りながら元貴は言った。
藤澤「…っ…っ…ふぇ?ぼ、ぼくぅ?」
大森「俺の理想の世界を見てみたい。駒である事が嬉しいって…なにそれ…最高なんだけど…。」
藤澤「っあ…!言ったぁ…本当だもん…。」
大森「俺の理想の世界は涼ちゃんと若井がいないと完成を保ってられないんだよ。俺はそれを必死で守ってるんだよ。」
元貴は僕の目を見てそう言うと、スマホで何かをし始めた。
藤澤さん。良かったですね…。
自分たちの大きさに気付けて。
コメント
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感動して海できたんだけど、どーしてくれるの!?😭😭