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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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アイコン白にしたのは画面に同化したいからです。


弁当も食べ終わって、暑い昼過ぎ。眠たくなって、頬杖をつきながら窓の外に目をやる。

少し雲行きが怪しい空を見つめ、小さく溜息をつく。

その音は、先生が黒板に文字を綴る音、誰かの小さな声、扇風機が回転する音で掻き消される。

本当の愛を教えるとは言ったものの、本当の愛とは、何なのだろうか。よくわからない。

曇り空は、グレーや黒、白が混ざっていた。

そもそも、魔法とは何なのか。何かテレビとかでは見た事があるが、現実世界で肉眼で見たことは一切ない。

[じゃあここ…雪宮]

〈あっ、はい!〉

その頁を読み上げる。読み終わると、先生はそこの頁について解説を始めた。

いつも、おんりーの本当の笑顔を見た事がない。

僕はそういう反応に敏感で、それ故に人の感情を細かく読み取ってしまう。

ーーーーーー

おらふくんはいいなぁ。

人生当たり前に送れていて。

なんて、思ってしまう自分は本当に馬鹿だ。

でも。もしかしたら自分は死んでいたかもしれないのだ。それを思うだけで、menも、おらふくんも、他の人も、全員が疎ましい。

なんで、解放されたんだろ。

殺してくれればよかったのに。

なんで、こんな能力授かったんだろ。

こんなの…

邪魔な物でしかないっ…‼︎

〈おんりー…?〉

『いらないっ…』

俺は何にも要らないっ‼︎

『こんなのっ…

邪魔でしかないのっ‼︎』

全員の視線がこちらに向く。

ーーーーーー

首輪のような何かを投げ捨てて、走って行ってしまった。

呆然としていると、menが首輪を拾う。

〔っ…なんで…〕

〔俺、行かないとっ…〕

走っていくmenを見つめる。床に落とされた首輪を拾う。

じっと見つめると、よくわからない英語が刻まれていた。黄色の宝石のようなものは、中心部が赤く輝いていた。

なんだか助けに行かないといけない気が、したんだ。

考えるより先に足が、体が動いていた。


next 「生命いのちの重さ(おらふくん、おおはらmen過去等)」

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