アイコン白にしたのは画面に同化したいからです。
弁当も食べ終わって、暑い昼過ぎ。眠たくなって、頬杖をつきながら窓の外に目をやる。
少し雲行きが怪しい空を見つめ、小さく溜息をつく。
その音は、先生が黒板に文字を綴る音、誰かの小さな声、扇風機が回転する音で掻き消される。
本当の愛を教えるとは言ったものの、本当の愛とは、何なのだろうか。よくわからない。
曇り空は、グレーや黒、白が混ざっていた。
そもそも、魔法とは何なのか。何かテレビとかでは見た事があるが、現実世界で肉眼で見たことは一切ない。
[じゃあここ…雪宮]
〈あっ、はい!〉
その頁を読み上げる。読み終わると、先生はそこの頁について解説を始めた。
いつも、おんりーの本当の笑顔を見た事がない。
僕はそういう反応に敏感で、それ故に人の感情を細かく読み取ってしまう。
ーーーーーー
おらふくんはいいなぁ。
人生当たり前に送れていて。
なんて、思ってしまう自分は本当に馬鹿だ。
でも。もしかしたら自分は死んでいたかもしれないのだ。それを思うだけで、menも、おらふくんも、他の人も、全員が疎ましい。
なんで、解放されたんだろ。
殺してくれればよかったのに。
なんで、こんな能力授かったんだろ。
こんなの…
邪魔な物でしかないっ…‼︎
〈おんりー…?〉
『いらないっ…』
『こんなのっ…
邪魔でしかないのっ‼︎』
全員の視線がこちらに向く。
ーーーーーー
首輪のような何かを投げ捨てて、走って行ってしまった。
呆然としていると、menが首輪を拾う。
〔っ…なんで…〕
〔俺、行かないとっ…〕
走っていくmenを見つめる。床に落とされた首輪を拾う。
じっと見つめると、よくわからない英語が刻まれていた。黄色の宝石のようなものは、中心部が赤く輝いていた。
なんだか助けに行かないといけない気が、したんだ。
考えるより先に足が、体が動いていた。
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コメント
4件
アイコン被ってしまったのですがパクリじゃないです! 同じドズル社の作品を投稿している同士、紛らわしいと思う人が出てくると思いますが私のアイコンの方を変えておきますので、お気になさらず!! これからも頑張ってください✨
画面に同化…?w 新しい遊びだ、いいなぁ、