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アル:2p
菊:ノーマル
─── 日本では昼を過ぎた時間帯に、スマホからはスマホの振動音と共に通知音が耳へと入った。
_ い 。
嗚呼、私はいつの間に寝ていたのでしょうか。体を動かそうとしたが、結果は指一本すら動かなかった。
「 Hey 」
私は無理矢理動かそうとしていたが、右隣から声がし、人が居ると判断し、動く事を遠回しにする事にした。だが、今は私の家には私以外誰も居らず、誰かが遊びに来るとかも特に無かったはずなのに、なぜ声がしたのか。その謎で頭がいっぱいになっていた。
「 __ っは .. 」
そんなことを考えている間に瞳が開き、私はゆっくりと起き上がって、何も変わっておらず安堵した。
そんな出来事は束の間で、さっきまであえて見ていなかった右隣に視線を移動させた。瞳に映ったのは、赤髪赤目でサングラスをかけていて、更に釘バットを片手で持っているアルフレッドさんらしき人物が立っていた。
「 あ、アルフレッドさん … ? 」
恐怖で声が出てこなかったが、何とか本人かを確認しようと、アルフレッドさんの名前を呼んだ。
そうすると、更に私の恐怖心を揺らすように、彼は自身が持っている釘バットをゆらゆらと揺らして、私が怯えると彼は、これでもかと言うくらいに口角が上がっていた。まさに、彼はこの状況を楽しんでいた。
しばらく経ち、彼も流石に飽きてきたのか、自分自身の名を名乗った。
「 俺は “ アルフレッド・F・ジョーンズ ” だ。お前は ? 」
偽名を使うかと考えたが、嘘はつくなと言わんばかりの彼の圧で圧倒されてしまった。
「 本田 菊と申します。」
「 へ − 菊_ ね。で、質問だが、何故俺の名を知っていたんだい ? 」
笑いながら彼は、自身が持っている釘バットを勢い良く私の目の前へと向け、問いただした。
「 私の知り合いに、貴方と似た様な方がいらっしゃるんです。」
私は偽りの無い真実を彼に教えた。そうすると、彼は不服そうに目の前へ向けていた釘バットをゆっくりと彼自身の肩へと軽く置くと、クスクスと笑出し、口を開いた。
「 へ – そうなのかい ? 奇遇だね、俺の方にも君と同姓同名で同じ奴 … いや、瓜二つの生意気な爺さんがいるよ。 」
「 そうなんですか … 。」
いきなり自分と瓜二つの人が居ると聞き、頭が上手く回らなかった。彼はなんだかとても居心地が悪く、今すぐにでも帰ってもらいたいくらいだった。
「 で、貴方は何処から来たのですか ? 。ここでは無いところだったら今すぐ帰って頂けますかね、 ? 私の貴重な休日を無駄にはしたく無いので。」
早くこの時間を終わらせたく、一気に言葉を述べてしまい、私はハッと我に返り彼の方をゆっくりと見上げた。
「 ふ − ん大体合ってるね、俺は別の世界から来た。だが、ここからは帰らないよ。そして、今日からこの家は俺と君(菊)の家なんだから。」
「 …. は ? 」
「 まぁまぁ、焦らなくたって良いよ。今日から同棲よろしく。あ、理由は特に無いから。でも、強いて言えば君に一目惚れしたから … かな ? 」
─── 私は考える事を諦めることにした。
どうかお願いします、これが夢なら覚めてください。
fin .