テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
『BLUE AMBER THE LUV』
〜俺の気持ちに気付いて欲しいです〜
SECOND COLOR 向ける笑顔を
朝 7時。
2階執事部屋
『ん…。よし、起きるか。』
(今日は主様はお仕事か…。フェネスがいない…。そういえば今日の担当執事はフェネスだったか。主様を起こしに行ったんだな。)
俺はベットから起き上がり身支度をする。
ガチャッ。
『じゃあ行ってきます。』
『行ってらっしゃいませ。』
2階の廊下でフェネスと主様が話している。
『……。』
担当執事だから当たり前だがただそのやり取りを見ているだけなのに心が重くなる。
――そう。俺は主様が好きだ。いつからなのかは分からないが、確信したのはあの時だ。
俺が悪魔化してしまった時――。
巨大監獄
『ハウレス。一緒に帰ろう。』
『主様……。でも、俺は、もう…。』
『私はこうしてちゃんと生きてる。ボスキがハウレスを無力化して、ルカス達がハウレスの弁明をしてくれた。ハウレスは何も悪くないんだよ。帰ろう。ハウレス。』
『主様…っ。』
俺は差し伸べられたその手を取る。
その時誓ったんだ。俺は、この命に替えても貴方をお守りしたい。傍に仕えたいと。
『…この気持ちを伝えたらきっと困らせてしまうな。』
伝えたくても伝えられない。俺は執事だ。執事がこんな気持ちを抱いてしまうなど…俺はまだまだだな。
2人に気付かれないうちに階段を下りる。
庭
『ふっ…!はぁ…!』
俺は剣を振り、鍛錬していた。
(主様は夜にお帰りになるのか…それまでに仕事を終わらせておくか…。)
俺は汗を拭う。
『まずは屋敷の修繕するところを直しておこう。』
俺は道具を取りに屋敷へ戻る。
屋根裏
カンカンカンッ!
トンカチを片手に屋根を修理する。
『これから梅雨の時期だからな…。雨漏りしたら大変だ。あ、釘が無くなったな…取りに行くか。』
と、下を向いた時ボスキが庭を歩いていた。
『ちょうどいい、おい、ボスキ!』
『あ?なんだよハウレス。』
『悪いが、釘を持ってきてくれないか。足りなくなったんだ。』
『はぁ?なんで俺がそんなことしなきゃなんねぇんだよ。自分で取りにいけ。』
『見たらわかるだろう俺は今取り込み中なんだよ。』
『ふん…分かった。じゃあお前の棚のお菓子と交換だな。』
ボスキはニヤリと笑いその場を去る。
『あ、おい待て……!』
数分後。
『ほらよ。』
『食べながら釘を渡してくるな…(怒)』
『ふぉん(ふん)』
俺は構わず釘を打つ。
カンカンカンッ!
『よし、終わったな。』
俺はハシゴをおりて庭に足を着く。
『ふぅ…。』
庭を歩いていたらアモンとフェネスが話してるのをみかける。
『どうぞっす。フェネスさん。』
『ありがとう。』
『それ主様に渡すんすか?』
『ううん。これはお風呂に浮かべるんだ。主様疲れて帰ってくると思うから……少しでも癒したくて。』
なっちゃん
709
みー
9
Codeレイ
46
『なるほど…。』
『……。』
ずきんっ。
この痛みはどの痛みなんだろうか。主様に尽くしてるフェネスへの痛みか。それとも…ヤキモチを妬いてるからなのだろうか。
ぐっと自身の拳を握りしめ2人に近づく。
『あ、ハウレスさん。屋敷の修繕してたんすか?』
『あぁ。まぁな。』
『お疲れ様、ハウレス。』
『フェネスそれは……。』
『ふふ、これは主様に。お風呂に浮かべたら主様喜ぶと思って。』
フェネスは嬉しそうに微笑む。
『…そうだな。きっと喜ぶと思う。』
俺は気持ちを悟られないように微笑む。
『じゃあ俺行くね。主様が帰ってくる前に終わらせないと。』
フェネスは薔薇を抱え屋敷へ戻る。
『……。』
フェネスは主様のことが――。いや。そんなの俺の憶測に過ぎない。俺のヤキモチが変なことを考えているだけだ。
夜
『ただいま〜。』
『おかえりなさいませ、主様。』
『今日も疲れた…お風呂入りたいな…。』
『フェネス君なら書庫に入ると思いますよ。』
『分かった。ありがとう、ベリアン。』
私は階段を上る。
2階廊下
『主様、おかえりなさいませ。』
『ただいま。』
『夜ご飯なら出来ていますが…。』
『今はフェネスを探してるんだ。お風呂先に入りたくて。』
『…!』
聞きたくなかった。1番に俺に会いに来て欲しかった。…なんて。言ってしまったらもうおしまいだな。
『そうですか…。かしこまりました。』
主様は俺の横を通り過ぎる。
あぁ…遠いな…。こんなに、近くにいるのに。
フェネスにこんな気持ちを抱いたのは…初めてだ。初めての気持ちが…『嫉妬』だなんて。
2階執事部屋
『ふぅ…。』
『おかえり、遅かったな。』
『うん、主様の安眠サポートしてたんだ。疲れてたのか寝つきが早かったよ。』
『…そうか。』
フェネスに対する気持ちがどんどん増幅していく。フェネスが主様を好きだと勝手に決め込んで、勝手に嫉妬なんてして。でも、止まらない。あぁ、主様、こんな男だと貴方に知れたら――。
翌朝
『おはよう、フェネス。』
『あ…おはようございます…。主様、起きて…』
『うん。今日はハウレスが起こしに来てくれたの。』
『そう、ですか…。』
『あぁ。フェネス昨日あの後夜更かしでもしたのか?』
『え?いや…。』
昨日向けたその顔を俺に向けてくれた。主様の笑顔を1番に見れた。…俺は最低だな。昨日のモヤモヤが大きかったせいで、主様と朝一番に会えたという『優越感』をフェネスに対して抱いているなんて――。
次回
THIRD COLOR 主様の秘密