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俺はこの国で総統をやっている者だ。

今日は俺に会いたいと言っている者の話を聞く予定である。


「こんにちは!」

「こんにちは」

「お前は何者だ?」

「ああ!名乗り遅れましたっていうか意外と総統サマは情弱なんすねw」

「はぁ。そんなことはどうでもいいから早く名乗れ!追い出すぞ?」

「俺は有象無象になって、自我のない化け物を狩って、N国の平和を守っている勇者、ぺいんとといいます!」

「そうなのか、で勇者さんはその化け物が暮らしている国に来て何がしたいのかな?」

「一緒にN国を変えてくれる仲間探しを手伝って欲しい!」

「はぁ。いいか?仮にも俺は総統だぞ!そんなことに時間を避けるわけ無いだろ!」

「えぇ…手伝ってくれないの?」

「うぐっ」

ぺいんとは泣いているようなうるうるした目でこちらの様子を伺ってきた。

「あぁもうっ!しょうがねえな!」

(まあ、幹部から逃げる口実ができたからいいか。)

「ほんとに!」

ぺいんとは目を輝かせていう。



「んで、化け物の仲間がほしいと。」

「そう!二人ぐらい欲しくて、1人が運動神経抜群で、まとめ役になってくれそうな人!それと、もう1人がハッキングが得意で、女っぽい男!」

「…趣味悪いな」

「いやいやいやいや、活動的にそういう人が必要なだけだって!」

「…探すって言ってもどうやってさ。」

「そりゃあこの街に住み込みで何でも屋でもやって、人を探していけばいいでしょう!」

「お前、正気か?仮にもこの街は…」

言っている途中で後ろに殺気を感じた。

「誰?」

「ああ総統様でしたか。ところでその隣にいる者は仮にも、殺害対象に当たると思うのですが…」

国有数の最強クラスの騎士だ。名前は、クロノア…とかいったかな。

「こいつが、一緒にN国の革命を起こす化け物の仲間がほしいんだってよ。」

「そうですか。ちなみにどんな革命を起こすのか、スピーチしてくれないか?」

「え」

「ああ、良いじゃないか、仲間勧誘のチャンスだぞ」

俺は少し茶化すように言った。

こいつが、クロノアを連れていける気があまりしなかったからだ。

「そんなんなら…」

そういってぺいんとは続ける。

「俺がこれから行おうとしている、革命は

人間と化け物の共存を押し薦めるというものです。」

「お前、何言ってるんだ?自殺行為だぞ、そんなこと…」

「それを成し遂げる確証はあるのか?」

「確証なんかはこれっぽっちもない。ただあるのは自信だけだ。」

「…この人間について行ってもよろしいでしょうか総統様?」

クロノアがそんな事を言うことに驚かされたが、過去1輝いた表情を見せる彼に、行くんじゃないなんて言えなかった。

「…ああ、お前が良いなら行ってこいよ。ただし!ちゃんと成し遂げること。」

「それは命令ですか?」

「いや…願望だw」

「了解」

そういってあいつらはどこかに行ってしまった。…と思っていたら3日後ぐらいにまたぺいんとが訪ねてきた。

「総統!もう一人の仲間見つけたぁ!」

「いてててて!自分でも歩けるんですからその雑な持ち方辞めてくださいよ!ぺいんとさん!」

「あ、あぁよ、よかったなw」

「なんですか総統様!見てないで助けてくださいよ!」

「いや、しにがみが楽しそうで何より。」

「ちょっと〜!」

そう、ぺいんとが連れてきたのは死神ではあるが、男なのに見た目と声が女っぽくてハッカーの技術はぴかいちのしにがみだ。

俺もちょくちょくお世話になっている。

「まあじゃ!そういうことで、定期的に実家帰り感覚で報告しに来るから〜!」

そういってぺいんとたちは帰っていった。

(ほんとに台風みたいな奴らだな)

その後、俺は眠りについた。


化けセカの前日談みたいなやつです

おつぬ〜

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