テラーノベル
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シェアハウスの賑やかな朝が落ち着いた頃、すちとみことは二人きりで街へデートに出かけることにした。
「すち、今日の服、変じゃないかな……?」
お気に入りの白いブラウスに淡いイエローのスカートを合わせたみことが、少し恥ずかしそうに自分の裾をいじる。
普段はしっかり者で王子様のようなみことだが、すちの前ではどうしても一人の女の子になってしまう。
「ううん、めちゃくちゃ可愛い。みこちゃんにすごく似合ってるよ」
すちはいつものマイペースな口調で、けれど真っ直ぐにみことの目を見て微笑んだ。
その言葉だけで、みことの頬は一瞬でリンゴのように赤くなる。
「……よかった。すちくんにかっこいいって思われたくて、昨日からずっと悩んでたんだ」
「かっこいい、じゃなくて可愛い、だけどね。ほら、行こっか」
すちは自然な動作でみことの手を取り、指を絡ませる「恋人繋ぎ」をした。
すちの大きな手がみことの華奢な手を優しく包み込む。
それだけで、みことの胸はトクトクと高鳴り始めた。
街に繰り出した二人が向かったのは、みことがずっと行きたがっていた、アンティーク調の小さなお洒落カフェ。
「わぁ、スコーンも紅茶もすごく美味しそう……!」
メニューを見るみことの目がきらきらと輝く。すちはそんな彼女の姿を、頬杖をつきながら愛おしそうに眺めていた。
「みこちゃん、それとこっちのケーキも頼んで半分こしよっか」
「うん! すちくんと半分こなら、もっと美味しいね」
裏表のない純粋な笑顔を向けるみことに、すちは内心で(可愛すぎる……)と悶絶しつつも、表面上はクールに注文を済ませる。
運ばれてきた焼き立てのスコーンにクリームを塗り、みことがすちの口元へ運んだ。
「すちくん、はい、あーん」
「ん……ありがと。おいしい」
「ふふ、よかった!」
今度はすちが、自分が頼んだチョコレートケーキをフォークで一口すくい、みことの前に差し出す。
「みことも、あーん」
「えっ、あ、う、うん……あーん……」
周りの目が少し気になって恥ずかしがりながらも、みことは素直にケーキをハムっと咥えた。
濃厚な甘さが口いっぱいに広がり、みことは幸せそうに目を細める。
「おいしい?」
「うん、すごくおいしい! ……でも、すちに見つめられながらだと、なんだかドキドキして味がわからなくなっちゃいそう」
「それ、狙ってやってるから。みことが照れてる顔、俺だけの特等席で見たいし」
すちのちょっぴり意地悪でストレートな独占欲に、みことはすっかりキャパオーバーになってしまい、両手で顔を覆ってしまった。
カフェを出た後は、すちのデザインのインスピレーションを刺激するような、モダンな雑貨屋さんを巡った。
「すちくん、これ見て! このペン立て、シクフォニ・ハウスのリビングに置いたら可愛いと思わない?」
「あ、本当だ。みんなの分のペンがちょうど入りそうだね。買っていこうか」
二人の会話の中に、自然と「みんなと暮らす家」の話題が出る。
付き合っていても、グループの絆は変わらない。
そんな関係性が心地よかった。
夕暮れ時、帰り道の公園のベンチで二人は少し休憩することにした。
オレンジ色に染まる空を見上げながら、みことがすちの肩にそっと頭を預ける。
「すちくん、今日は本当に楽しかったな。二人きりのお出かけ、すごく特別だった」
「俺もだよ。シェアハウスでみんなとワイワイするのも好きだけど、こうしてみこちゃんだけを見ていられる時間は、何よりも癒やされる」
すちは、肩に預けられたみことの頭を優しく撫で、そのまま彼女の肩を抱き寄せた。
みことはすちの胸元に顔をうずめ、彼の心地よい体温と匂いに包まれる。
「すちくん、大好きだよ」
「うん。俺も、みこちゃんのことが世界で一番大好きだよ」
お互いの気持ちを確かめ合うように、二人は静かに手を握り直した。
明日になればまた賑やかなシェアハウスの日常に戻るけれど、二人の間にある特別な絆は、これからもっと深く甘くなっていくのだった。
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コメント
1件
うわああああ第4話も甘々で尊すぎる……!!!😭💕💕 「あーん」のやり取りとか、すちくんの「狙ってやってる」発言とか、もう反則級のキュンですよ!!みこちゃんが照れて顔覆っちゃうの、めっちゃわかるし、こっちまで照れるわ…/// ラストの公園シーンで「世界で一番大好き」って言い合う流れ、最高のデートの締めくくりすぎてニヤニヤ止まらんかった🥺💖 来週も楽しみにしてます!
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