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日本防衛隊第1部隊が収める有明臨海基地
いつもであれば到着してすぐ部下を率いる鳴海隊長がお出迎えであるが
すでに月が暗闇を照らし僕らを見下ろす時間では人の影など見当たらない。
本来ならこのまま基地内の寮へ直行だが、僕には資料を渡す仕事が残っている。
別に急ぎの資料ではないが早いに超したことはないだろう。
…別にやましいことなど何もない。
ーコンコン
鳴「誰だ、こんな時間に」
ーコンコン
鳴「…..」
ーコンコン
保「鳴海隊長?」
保「起きてますよね?」
保「第3部隊の保科ですー」
鳴「………」
保「鳴海隊長ー?」
保「勝手に入りますねー」
鳴「は、」((ガチャ
保「なんや、起きとるやないですか笑」
鳴「おい おカッパꐦ」
鳴「何勝手に入ってきてやがるꐦ」
保「あ、この資料亜白隊長からです」
鳴「無視をするなァ!!」
鳴「だいたい、おカッパと細目は立ち入り禁止だと何回いえば_」
保「あれあれぇ?」
保「もしかして鳴海隊長もう忘れてもうたんですか?」
保「僕が有明で訓練するって話」
鳴「はっ、舐めるな」
鳴「そんなこと覚えてるに決まっいてる(ドヤ」
保「じゃあ、そういうことなんで」
鳴「だがしかーし!!!」
鳴「ボクはそんなの許可していない!!」
保「鳴海隊長が許可していなくても鳴海隊長の”さらに上”の人から許可もろとるんですわ笑」
鳴「〜っ!うるさいうるさい!!」
鳴「だいたい今何時だと思ってる!!」
鳴「夜中の1時だぞ!?」
鳴「こんな時間に来るなんて頭おかしいんじゃないのか!!?」
保「こんな時間までゲームしてる隊長も相当やと思いますが」
鳴「えぇい!!いいからさっさと立川へ帰れ!!」
鳴「資料もいらんからな!!」
保「いや今日から数日有明に滞在予定なんで」
保「それに資料は持って帰れませんよ笑」
鳴「キーッ!!!」
保「笑」
鳴「はぁ、お前と話すと疲れる」
保「そーですか」
保「なら早く資料受け取って貰えませんかねぇ」
保「僕もはよ寝たいんで」
鳴「…机に置いておけ」
と言われ、ゴミやら服やらが散らかる隊長室のかろうじて足場がある道を歩く。
保「(まーたゲーム始めとるし)」
まぁいつものことなので気にしないが、資料を受け取るくらい自分でやればいいのにと思わないこともない。
ーッガ ドサッ!ドササ
鳴「おい、何してる」
保「すんません;」
電気もつけていない部屋の中で何かに足を取られコケてしまった。
保「(あぁ、もうめちゃくちゃや)」
部屋は散らかるし、資料も落としてどこにあるか分からないし、転んだ時にぶつけた膝は痛いし、
保「(なんでこうなんねん)」
とりあえず起き上がり散らかったものを片付けていると
鳴「ドジだなお前」
いつの間にか近くにいた鳴海隊長に驚いた。
ずっとこの部屋にいるし慣れているのか、
保「手伝ってもろてすみません」
鳴「…別にお前のためじゃない。ボクの部屋が散らかってたら嫌だからな」
保「(どの口が言うとんねん)」
でもまぁ、この人と少しでも長く一緒に入れるなら、悪くないかもなんて