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優留宮side
かなちゃんが話してくれた悩み
「パフォーマンスをやってるのが自分じゃないみたい…?」
「まあそういうこと」
正直少し納得してしまう。
そりゃダンスをしている時のかなさんはなんか目を合わせてくれないんやもん…魔王様がダンス中の心の中が分からないって言っていた理由はこれかもしれない。…目は口よりものを語る。目を合わせることができないからなかなか心がわからない。目を合わせても目が合った感覚がしない…そう言っとったっけ?
「ん〜?」
…かなさんの演技力ゆえかもな。その曲の世界に没頭してまう。ん〜曲に没頭するのはええけど現実を忘れんとって欲しいんよな…いつものかなさんやなくなるのが複雑な気持ちに…ん?いつものかなさんやなくなる…?うるみやはかなさんのダンス中を見てるんよな?
「あ!!」
急に大きな声を出したからかかなさんの肩がビクッと上がる
「ちょ、急にな…」
「メンバーを見ながら踊る!とかどうや!」
かなさんの言葉を遮って勢いよくせまる
…かなさん絶対わかっとらんな
「メンバーを…?」
「そ!本番は客席見ときゃええんやけどさ?かなさんはかなさんの世界に入りすぎてまうんやと思う」
こてっと首をかまけて少し悩む様な迷う様な表情をする。
…こーゆー仕草すんのかわええんよなぁ?
しばらくするとあ〜っと少し納得したような表情になる
「…ありがとううるみや。やってみる。」
「そりゃどーも♪」
自分の強みを見つけて、それを自分の思う様に操作する。それがどれだけ難しいか分かっていながらもやろうとする彼女には尊敬しかなかった。
「ほら、うるみやも練習付き合って!」
は⁈なんで⁈
断る間もなく手を引かれて立たされる
「ちょ、うるみや帰らんとアネキに怒られるて!!💢」
かなさんの頭を一発叩く。…そっか、もしかしたら同級生だったかもしれんのよな。JKらしいこと全然やってへんな…
「あっははww関係ない関係ないほらやるよw!!」
無邪気に笑いながら鏡の前に行く女の子を見ながら心が落ち着いたのは別の話。
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