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付き合っている彼に病気がみつかった
治るか分からない病気らしい
「別れてくれ」
そして突然別れを切り出された
「……は?」
私は一瞬頭が真っ白になった
別れてくれ?
どうして?
なんで?
「……なんで?」
そう聞くと彼は俯いてこう言った
「聞いただろ俺に病気がみつかったって治らないかもしれない病気だって」
「それは聞いた。けどそれと別れるに何の関係があるのよ」
彼は悲しそうに笑いながら言った
「こんな病気の男の傍にいるよりもっと元気な人の傍にいる方がずっといいに決まってる」
「…………」
「今の俺じゃ千夏を不幸にしてしまうこんな俺の傍にいたら千夏は幸せになれない」
「だから、」「ふざけるな!!!!!!」
まだ何かを言いかける彼の言葉を遮り私は叫び彼に掴みかかった
ふざけるな
ふざけるな
こいつはいつまでくだらないことを言い続けるつもりなんだ
貴方といると幸せになれない??
私は不幸になる??
ふざけるな
私は怒りと悲しみでボロボロ涙を流した
きっと今の私の顔はとてつもなくブサイクだろう
だけどそんなのどうだっていい
私は_____
「私は!!!!!」
「私は私が遥斗を好きって言う事実だけでもうこれ以上にない程幸せなんだよ!!!!!」
そう言って彼の胸ぐらから手を離し今度は胸に手を置いて弱々しい声でいう
「私の幸せを勝手に決めないで」
「お願いだからずっと貴方の傍にいさせて」
そして私と彼は涙を流しながら抱き合った