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暗黒神・ヤマタノオロチ。
蛇一族が復活させようと目論む化け物。負のエネルギーを餌として復活した。
だが、そんなヤマタノオロチは、“英雄達”により、見事に倒されたのだった。
これは、今の子供でも知っている御伽噺。
✵✵✵✵✵
「・・・俺は“ヤマタノオロチ”さ」
天満いや、“ヤマタノオロチ”のその言葉にヒヤリと気配が変わる。トキも銀髪剣士も警戒し、刀を向け、銃口を向ける。
すると、紫色の瞳の天満は口を開く。
「・・・っと言っても、俺はその一端にしか過ぎないがな」
「「・・・は???」」
思わずトキも銀髪剣士もそうこぼした。
「なんだ?その素っ頓狂な声は」
「いや・・・一端・・・ってどういうこと???」
「“そのまま”だ。俺はヤマタノオロチの一端にしか過ぎない。だから、本来ならこいつの体を乗っ取り、負のエネルギーを集めたいところだが・・・こいつは如何せん、英雄の息子だからか、まともに乗っ取れん。今にも“戻ってしまう”ほどな」
「・・・はぁ」
トキはそうこぼすしかなかった。
「さ、さっさと行くぞ〜」
と、ヤマタノオロチは呑気に歩き出そうとした。だが、
「・・・なんだ?さっきっから殺意を向けて?」
と、銀髪剣士の方を向く。
「・・・お前がヤマタノオロチなら、目的はあれか?復活を目論んでるのか?」
そう銀髪剣士は聞くと、ヤマタノオロチはキョトンとし、大笑いした。
「アッハッハッハッハッ!!面白いこと言うやつだな。お前・・・そうだな。目的は“復活”・・・“だが”」
「「?」」
「・・・まぁ、“どうでもいいわ”」
「「・・・は???」」
✵✵✵✵✵
一方、銀子、カネリ、ナイトメア達のチーム(?)は?
「あーもう!!こっち“ハズレ”だぁ!!」
と、銀子はハンマーを振り回し、ゾンビ数体をすり鉢で擦るように潰す。
現在、どうやらハズレの道だったらしく、ゾンビの大群に追われていた。
ちなみにカネリとナイトメアはと言うと?
「・・・銀子が一体もこっちに来させないから、暇ね」
「そうですね」
と、休憩していた。銀子は白と黒の美しい装飾のハンマーを両手に持ち、それを振るう。
・・・ちなみに、何故床やら壁やら壊れないかと言うと、イグ(今回はお留守番)が銀子のハンマーに「建築物破壊不可」という呪いに近い魔法を掛けたからである。
「にしても、良く銀子さんの握力でもハンマー壊れませんね」
「あぁ、あれ確か・・・黒の方は黒曜石とネザライトインゴットを混ぜてあって、白の方は水晶と岩盤を混ぜたってお父様が言ってた気が・・・」
「どれもとてつもなく硬いやつですね・・・それ・・・」
ナイトメアは軽くそれを振り回せることと、それを使わないと普通の武器ではすぐ壊してしまう銀子に若干引いていた。