視点ないこ
あの後俺らは、俺が蹴り上げた急所(股間)を抑えながらのたうち回る桃李を薄ら笑いで観賞して、屋敷の中へ戻った。
ちなみに今は三人で朝食を摂っている。アニキ(単純にお兄さんぽかったのと桃李への当て付け(八割)でそう呼ぶ事にした)が作ったらしい。めちゃうま。やばい。
ないこ「…で!!ここはどこで、アニキは何者??」
桃李「ん!!こひょばくjbhっgvgtjってんっばhっぼ!!!ぎぇgちゅhすyがいひfyっgjh!!!!!」
白米と焼いた鮭、卵焼きやらなんやらを口いっぱいに詰め込んだ桃李が何か話している。
いや、食いながら話すなよ…
悠佑「コラ桃李、汚い!!」
アニキが桃李の頭を軽くはたく。
悠佑「ったく…はぁ~。…俺が説明するわ!」
ありがたい。とってもありがたい。正直このアホ貴族より全然ありがたい。
悠佑「名前は…さっき言ったな?俺はここの使用人なんよ!!執事みたいな物やと思ってな!!ここでは桃李の身の回りのお世話とか、ガキ共の面倒みたりしとるで!ここは桃屋敷!桃李の別荘や!!実家は…まあ、わかるか!」
その通り、桃川桃李、四番街の管理人で時期当主。この肩書きをみれば実家がどこかなんて明らかだ。この街の一番北、大陸で見れば真ん中の地、そこが桃川一族の純血が集まる場所。今の当主…桃李のお父さん?が住んでいる場所だろう。
…ん?待てよ?…ガキ共、って…???
ないこ「ねぇアニキ。ガキ共って、誰のこt」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
ものすごい地響きが鳴る。地震かな??いや、これは…!
悠佑「アカン…来る。」
あしお、、t
ばあああああああああん!!!!!
子供達「わアアアアアアアアア!!!!!」
子供1「おにいさんだれぇ??」
子供2「とぉりい!あそぼ!!!」
子供3「ゆーすけさん!けっこんしてくださいっ!!」
パット見15人は居るであろう子供達が一気に押し寄せてくる。
アニキナチュラルに告られてて草。格好良いもんね。
桃李「おい…○!!桃李おにいちゃんはどうしたぁ!?💦つい最近までべったりだったじゃないじゃないかぁあああ……(涙)」
桃李が子供3…○ちゃん、?の肩に手を置いて前後に体をブンブンふりながら嘆く。
子供1「しょーがないよ。とーりにいちゃん浮気性だもん。」
子供2「やーい!浮気性ぉー!!!!」
ないこ「…ぇっ、、浮気性…、。。」
桃李「お前らなぁ…!!💢…てかないこも信じないで!?俺にとってレディはみな平等なの!!浮気性じゃなくて『紳士的』って言ってくれ!!」
桃李が必死に言い訳をしている。
…ウケる。
悠佑「結婚かぁ…んー、もっとおっきくなって、苦手なピーマンも食べれるカァッコいい大人んなれたら、考えたるな」
腰を屈めて目線を合わせた後に、ポンッと子供の頭を撫で付け、アニキはとても幸せそうな顔で言った。
…なんだか、久しぶりに暖かい気持ちになったな。
ほんわかした気持ちの中、いきなり首根っこを掴まれ部屋の中心、子供達の視線の集まる場所に桃李によって半ば強制的に立たされた。
そして俺に向かって称える様に手でキラキラを演出しつつ、桃李が口を開く。
桃李「よぉしお前ら!!今日からこのお兄ちゃんもお前らの仲間だ!!先輩としてこき使ってやれ!!!」
ないこ「ちょ、ちょっと待ってよ桃李!💦俺子供の扱いなんて…っ💦💦」
焦る俺を無視し、桃李は、大丈夫だ。と言わんばかりに腕を組み、柔らかな微笑みを向けてくる。
子供2「えっ!!おにいちゃん遊んでくれるの???やったぁー!!」
ないこ「えっ!?あ、ぇーと、、💦はじめまして、?💦」
子供1「おにーさんいけめーん。」
子供3「コラ!!お兄さん困ってるでしょお?お兄さん!!わたしがあんないしてあげるね!!!とーりおにいちゃんにかってもらったかあいいお人形さんがいるんだ!!見せてあげるね!!」
…良い子達だな、、。
ないこ「…うん。ありがとう…!!!」
初めての子守りは、不器用で下手くそだったかも知れないけれど、とても温かく、幸せな時間だった。
ないこ「…たのし。」
独り言の様…実際独り言であるとても小さな声で発せられた一言を、聞き逃す事なく受け取った屋敷主は、一人静かに微笑んだという。
桃李「良かったな。ないこ」
コメント
5件
子供達かわよ!!💕 桃李さん過保護なお兄ちゃん感あって好き😊この作品本当に大好きです💕
ちびっ子の相手してる🍣くんはもう沼ですね。絶対イケメンじゃないですか!!この時18歳とかですっけ?反抗期は自分よりだいぶ年下の子には発動しないのか、そもそも反抗期なんか存在しないのか…www しかも🦁ちゃっかりプロポーズされてるし🍣くんもプロポーズされるの時間の問題ですねwww 続き楽しみにしてます!!