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煌めくルビーに魅せられて

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煌めくルビーに魅せられて

11 - 煌めくルビーに魅せられて番外編 吸血鬼の執愛3

2024年07月24日

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瑞稀と逢えるまであと少し。そう思ったら、居てもたってもいられなくなった。それで、思いきったことすることにした。

『瑞稀、お願いがある』というLINEを、金曜日の夜に送った。すぐに既読になったのは、バイトの休憩時間を見計らって送信したから。確実に返事がほしかったのもある!


『マサさんからのお願いって、俺が叶えることができるものですか?』


『ああ、大丈夫!土曜日のバイトが終わったら、俺のマンションに帰ればいいだけだから』


流れるように願いを打ち込み、さっさと送信する。


『土曜日、お泊まりということですか?』


『少しでも瑞稀と一緒にいたい』


重いヤツと思われたらとどうしようなど、寸前までアレコレ考えたのだが、瑞稀に早く逢いたい気待ちが勝り、お願い事をしてしまった。


『君と少しでも長い時間一緒にいたいだけであって、変なことをしたいとか血が欲しいとか、そういうのではないから安心してくれ』


『変なことって?』


(――ここで瑞稀からのツッコミがぶちかまされるとは!)


『変なことというのは、俺が君に手を出さないということだ。土曜の夜は添い寝するだけ。次の日のデートのために、ゆっくり寝なければいけないね!』


文字数が増えるごとに、信ぴょう性がどんどん減っていく気がする。


『本当に添い寝だけですか?』


『勿論、そうするつもりだよ。次の日のデートが楽しみだからね』


『本当になにもしない?』


『しないよ、大丈夫!』


まるで、自分に言い聞かせる言葉に感じてしまう。


『わかりました。お泊まりの用意しなきゃですね。それじゃまた』


バイトの休憩時間が終わったらしく、あっけなく瑞稀とのLINEのやり取りが途絶えた。


「添い寝だけとか、生殺し状態になるのが目に浮かぶ……」


自分の首を絞めてしまう言葉を打ち込んでしまったことに、深く後悔したが時すでに遅しだった。

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