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僕はあの夏に恋をした
今年もお盆の季節がやってきた。東京の夏は人口密度が高い分ニュースの天気予報よりも気温が高くなっていると思う。夏真っ只中の今は30℃越えの日が連続している。クーラーと扇風機を使って暑さを凌いでいるが、じんわりと汗が滲む。アイスでも食べるか。と 立ち上がったが母に実家に顔を出しに行くと言ったのでそのまま服を着替えに行くことにした。お盆の季節に祖父母の家に行くのは毎年恒例だったのでもうすでに準備していた服や、下着などが入ったキャリーケースを持って車に乗り込んだ。祖父母の家は長野にあるため、1時間半もすれば着く。東京のビルなどが次第に消えていき、一面田んぼになる瞬間が僕はたまらなく好きだった。都会の面倒くさい人間関係などの悩みが消えていく感じがしたからなのかもしれない。次第に睡魔が襲ってきたので僕はゆっくり目を閉じた。
兄に軽く揺さぶられ、起きろと声をかけられた。僕は少し目を開き、ゆっくり体を起こしあくびをする。兄達が車から降りたため僕も続いて車を降りる。自然がいっぱい広がっていて、空気も澄んでいてまるで別世界だななんて思う。祖父母が家から出てきて久しぶりだねぇと言っていた。父がお久しぶりです。元気でしたか?と聞いていた。兄が会釈をして荷物、中に入れますね。と言っていたので僕も会釈をし、自分の荷物と父の荷物を持ち家の中へ入る。家の中はすごく懐かしい匂いがした。
それから夕ご飯を食べ、花火をし、一段落したので少し散歩しに行ってくると伝えた。田舎は都会と違い外の灯りは街灯しかない。だが、それがいい。体いっぱいに自然の空気を含み、歩き出した。時折吹く風が頬を撫でる。心の底から帰りたくないと思った。少し前の方に人影が見え、こんな時間に人がいるんだと驚く。いくら高校2年生の男子とはいえ少し君が悪かったので、そこで祖父母の家に引き返すことにした。もしかしたらこちらになにか危害を加えてくるかもしれないので、早歩きで家に帰る。祖父母の家に着き、万が一のことがあるかもれないので一応後ろの方を確認する。誰をいなかったので安心した。家の中に入ると、兄にもうみんな寝ると言われたので僕も歯磨きをし、布団に潜る。さっきの人影が気になり、なかなか寝付けなかったが考えても無駄だと思い、意識を落とすことにした。
コメント
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初めてノベル書いてみました!!初心者なのでアドバイスなど頂けると助かります!!