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Hiromu side .
( 絵文字のない「」は全て大夢扱いです )
重たい瞼を開けて差し込む光を認識し、何度か瞬きをしてピントを合わせると、見慣れた天井が視界に入る。キョロキョロと視線を動かすが、部屋に人の気配はなく、やたらと喉が渇いていた。
「ん、ごほッ」
少しだけ身体を動かすと、丸一日寝ていたような倦怠感が身体を襲う。それにつられ、乾いた喉から音を少しだけ発する。昨日、はたまた一昨日のことを思い出そうとするが、一緒にいた人物は思い出せても、直前の言動や、自分の思考は思い出せない。お酒を飲んで記憶を飛ばしたのだろうか。いや、二日酔いもしていないしそんなはずはない。
「起きたらなんか思い出したり?」
何時まで寝ていても仕方ない。そう判断し、俺は重い身体を起こして、ベッドから足を出すと冷たい床の冷気が足に伝わった。
歯磨きをして朝ご飯を準備しながら、昨日までの行動を思い出そうとするが、何も思い出せない。それならば思い当たる節のあるものは増えていないかと自分の鞄の中身と部屋を探すと、鞄には某有名ブランドのロゴが彫られたピアスが箱もなく入っていた。
「え、なにこれ」
水色のピアスを摘みあげて目の前に持ってくるが、それを誰から、いつもらったのかさえ見当が付かなかった。
「ちょっと気持ち悪くない?」
自分が覚えのないものが手元にあることほど気味が悪いものはない。覚えていなくてもこんなに不快なのだから、どうせ大したものじゃない。____そう思ってピアスをゴミ箱に放った。
部屋を捜索したが、結局昨日何をしていたのか分からなかった。理人といたことはなんとなく覚えているのだが、何を話したのか、彼が何を言っていたのか、表情も何も分からない。それでも、そこまで焦らないのは理人だから、なんて本人に言えるわけないけど。捜索終わり、昼から何をしよう。そう思っていたとき、理人からLINEが来た。
『おはよ、大夢。今日、駅前に集合?』
そうだ。今日は理人と雄大と遊ぶ日だった。…昨日のこと、聞いてみようかな。
理人「 __ え?昨日?? 」
〜
全く同じ話です。久しぶりに投稿しようと思っていましたが、データが消えていた為再投稿という形になります。次回は来週までに投稿し、必ず結末まで描くように致します。(重要)