いつも通りの朝。
いつも通りの学校。
いつも通りの独り。
リア充ばっかな学校。
皆は遊びと思っている。
俺はすごく苦しいよ。
いつか絶対に仕返ししてやる。
絶対に
ぜったいに
「それが本当の気持ち…?」
──────────────────
キーンコーンカーンコーン
「け、結局行きたくなくても行かないとなぁ…」
俺は環 龍太(たまき りょうた)。中一。皆からりょーたって呼ばれてる。
はっきり言おっかな…
実は────
「りょーった!」
その声と同時に俺の頭の上から水が降ってきた。
………完璧なオチでは?
「ごめんごめん☆手が滑った☆」
絶対わざとだ……とまあ、このように虐められている。所謂いじめられっ子だ。
そして、彼は芥川 亨成(あくたがわ ゆきなり)。同級生でいじめの主犯だ。因みに、皆は俺とゆきなりはただただ遊んでいると思っている。勿論、先生もだ。
「ってか、顔色大丈夫?」
お前のせいで顔色悪いですが?とは言えない。言ったら殴られたり掃除を押し付けられたり……
「まあ、そりゃそうか!」
一人で解決してるし……ちゃんと俺の話聞いて?
「ということで、今回もー、うーん………あ!」
何か閃いたのか?やめてよ?
「今日の給食を、全員の分も分けて、その残りをりょーたが全部食え!命令だ!」
「いや、環境には優しい!?だけど、俺には厳しっ!?」
ノリと勢いでツッコんでしまった…
「いやー、りょーたなら食えるでしょ?今日は特別」
「いや、確かにいつもよりは緩いけど!」
「じゃあ、残したらトイレ掃除ね」
「……やっぱ緩くなかったわ」
「え」
多分、こんな感じで話してるから皆は虐められていると思ってないんだろう。
これが小学生のときもあったけど、助けてくれる人がいたからここまでこれた。だけど、その子はもういない。
「何ポケーってしてんの!ほら、元気にいこ!」
「う、うん」
こうだから学校が嫌いだ。いつもいつもこうやって虐められる。
やだなぁ……
「っだる」
今、言葉を発したのは前の席の双葉 綾(ふたば あや)。そして隣にいるのが佐々木 幸実(ささき ゆきみ)。幸実は多分悪気はなく、というか、ゆきなりと俺の関係をなぜか知っている。それを皆に言ってくれ……
そして、あやは毎回俺をからかってくる。何なら一番俺を虐めている。だけど、ゆきなりと俺の関係を知っている。一番知っている。
そして、幸実の前の席が………
「ゆきなー!」
「……」
「あ、間違えた、ゆきなりー!」
そう、ゆきなりだ。因みに、幸実はいつも「ゆきな」と言っているせいで殺害予告をなぜかされている。
「んあ、何?」
寝てたような返事だな……
「明日は校外学習だね!」
「あー、確かにね……楽しみ?」
「うん!」
ゆきなり…俺の時と幸実の時の対応の差よ……
「班長も!ちゃんと頑張ってよ!」
そう幸実は言った。班長とは俺の事だ。校外学習の時の班長。因みに、いつもの班長はゆきなりだ。ゆきなりに班長任せられてるの何か嫌なんだけど……
「……そういえば、一番前の席の二人、また揉めてる」
幸実がそう言う。前の二人、それは中原 春夜(なかはら しゅんや)と七海 乃亜(ななみ のあ)だ。二人は取りあえず仲が悪い。この六人班の中でクソほど悪い。
一番平和なのはゆきなりと幸実のコンビだ。すっごく平和すぎる。これだけ見てたら恋の発展ないかなーと思うかもしれないけど……
実際、俺はゆきなりに虐められている。そんな事実を知ってしまったら素直に見えない。
「?どうした?りょーた」
幸実が心配そうに聞く。
「あ、いや、何でも?」
たまに幸実はそう聞くのだ。多分俺に逃げ道を作ってくれている。本当に辛いときは幸実に頼ってみようと思っている。もしかしたらこれ罠かもしれないけど……
「……あ、幸実、さっき担任の先生が呼んでたよ」
と誰かが言う。
「え、マジ!?行ってくる!」
そういって、幸実は席を離れた。
「「「……癒しが消えた」」」
俺とゆきなりとあやの声がハモった。
「……あのさ、ちょっと後ろに下がってくれない?」
「いや、何で!?」
あやが後ろに下がれと言ってきた。本当に何で!?
「そうだぞ、りょーた、あやが苦しいって!」
「お前もかっ!?」
……癒し枠…早くもどってこい…
お昼
給食だ。学校の中ではまだ安心できる時間だ。
まあ、俺は全部食べないとだけど。
「……………………ふう、食べ終わった」
何とか食べ終わった…無理だと思っていたけど俺ってこんなに食べれるんだと初めて知った。まあ、このクラスの中で結構食べる方だから。
「………(°Д°)」
………ゆきなりよ、珍生物を見たような顔をするな…
まあ、片付けるか。
放課後
今日の放課後はなにもなかった。
家に帰ろう。早く家に帰んないと親に心配される。親には学校のことは言わない。親はとっても俺のことを愛してる。だから心配させたくない。
今日の日記
『今日のゆきなり少し元気がなかった。
もしかして、俺と同じく彼女がいないからかな?でも、あいつ彼女要らないって言ってたし……
だけどなぁ……たまに恋人がいるような発言するんだよなぁ……
まあ、どうせ俺には関係ない。そのまま不幸になってくれたらいいのになぁ……』
第一話おわり
ただぼくは結構長いんだよなぁ(なんだよその略し方)
因みに、これ5ヶ月前くらいに個人的に楽しく書いた小説(マジかよ)
これ、僕が実際にあったことも書いてるからなぁ…あ、いじめは全然ないよ?
でも、これは言える
コメント
1件
すんげー今さらだけど、登場人物紹介! 環 りょーた…13歳。ゆきなりに虐められている男の子。しかし、皆からはいじられている。実はメンタルは強い方。テストはしたの方だが、数学だけは10番以内に入っている。唯一、あやと仲が良い。 っ的な感じ? まあ、ここを見る人がいるか分かんないけどね…