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登場人物紹介! 双葉 あや…ここではまだ12歳。りょーたと幼馴染み。実は、りょーたのことが好き。テストは下らへん。親からひどい虐待を受けられていたが、他の物語より過激すぎるので書かない。 という感じ!
校外学習当日
「はあ、はあ、はあ、はあっ………遅れるっ!」
今日は校外学習。山形県の山寺へバスで行く。
………はずなんだけど……………
今、絶賛遅刻中っっ!!
「はあはあはあ、つっ、ついたぁ…」
何とかギリギリ間に合った。
「りょーたおせーぞ」
しゅんやが言う。
「本当他人に迷惑かけるねー」
「黙れよババア」
「はあ!?」
のあの言葉にしゅんやがツッコんだ。……いや、ツッコんでもないけど………
「あれ、ゆきなりは?」
「まだ来てないよー」
まだゆきなりは来ていないようだ。良かった。少しの間は気が楽だ。
「あ、因みに、ウチ体力無いから一番先にバテるかもしれない☆」
「バド部……だよな?」
「うん、そうだけど?」幸実…………文化部の俺よりバテるなよ?
「あー、お待たせー」
「あ、ゆきなりようやく来た」
げっ、本当だ………ゆきなりが少し遅れてきた。
「ごめん、遅れちゃった」
「大丈夫!まだ出発式始まる5分前だから!」
…それ、すっごくギリギリだと思うんだけど……
「……何で遅れてきたんだ?」
俺がそう聞く。どうせ適当に返事が来ると思っていた。
「あー、ちょっと兄が俺にずうっと、くっついてきたからさ。少し時間がかかった」
……ちゃんと返事してくれた。
「………………それ、兄弟…色々と大丈夫そ?」
その言葉に幸実がツッコんだ。そりゃあ、俺も初めて聞いたときはそう思った。
「………あ、そうそうりょーた」
ゆきなりが急に俺の横に来て、
「今日は虐めないから。安心してね」
と言ってきた。
「……は?」
そして俺はこの反応である。虐められないのは嬉しいけど、普通いじめっ子って虐めないって言うのだろうか?
「ほら、今日は楽しい一日にしよ!」
「あ、うん……」
まだここでは信じてなかったけど、今日はガチで虐められなかった。ゆきなりにはだけど。
バスの中
無事に出発式が終わり、バスに乗った。
「………げっ」
今回、バスは男女別だったんだけど、何と、隣がゆきなりだった。
「わー、偶然だねー」
偶然だねー、じゃねぇよ!絶対先生悪意あるだろ!って思うけど、先生には絶対悪意はないと思い怒りを押さえた。
「まあ、今日ぐらいは楽しい思い出作ろ」
まあ、そうだね、うん、今日だけはポジティブ思考で行こう!
山形
山形県についた。
わーい!
…………特にこれ以外思ってなかった。
山寺の山を登ってる最中
「はあ、はあ、はあ」
「バド部兼記録係!?バテないで!?はあはあはあはあ」
「いや、りょーた、もバテ、てる、じゃ、、ん」
「いや、皆体力無さすぎ。ってか、幸実、余裕そうな顔で息切れしてる…こわ…」
ゆきなりは俺とあやと幸実に向かって言った。ってか、俺以外全員運動部なんだけど……あと、ゆきなりも言ってるけど、幸実、すんげー余裕そうな顔してるのに息切れしてる…怖い…
まあ、ここまではまだ良い思い出だ。多分………
お昼ご飯
芋粥と自分が持ってきたお弁当を食べる。いいね、いいんだけど………
まぁたゆきなりと同じ席なんだけど!?
それ以外は誰かって?あやと幸実。神ったわ。
しゅんやは幸実たちの後ろの席にいて、のあだけはなぜか遠くの方にいる。
「わぁ!美味しそう!」
「そうだねー」
ゆきなりと幸実が話している。やっぱ仲良いな。
「お、七辛味がある!」
あの少し辛いやつだ。だけど、今、幸実が使ってる。
「あ、幸実、俺の芋煮に七辛味かけて!」
……あれ、何言ってんだ?俺。
「いいよー」
いいんかい!
「どれくらい?」
「うーん、お任せで!」
「おけ!」
どれくらいかかるかなー。実は俺、辛いのが好きだ。ってか、慣れた。人が少し汗が出るくらいの辛さだったら美味しく食べれ───
「って、多い多い多い!?!?」
「ふぇ?」
七辛味が滅茶苦茶多めにかかっていた。
「だって、ストップって言わないから」
「限度!限度!」
まあ、多分辛いだけですむと思うけど……
「まあ、食うか、いただきます」
「いただきまーす」
因みに、皆七辛味かけた。あやは苦手なのに……
数分後……
「っ~~~~~~~~!」
辛すぎだった。多くかけすぎだって。
「かっら」
あやは辛いと言っているが、幸実の七辛味の量より全然少ない。
「何かで薄めたら?」
幸実が言う。
「いいね、じゃあ……」
あやが取り出した。それは……
いろきく~桃味~
「「「……え?」」」
そ、それは…あや?
あやはそれをぶっかけた。
「うわっ、桃の匂いが…」
「「「そりゃそうでしょ!?」」」
まあ、悪意はないと言うことで。
だけど、だんだんと口が痛くなり。
倒れた☆
多分全然時間はたっていない。
幸実たちはきゃっきゃと言いながら笑っている。
ゆきなりも、すっごく笑っている。ツボに入ったみたいだ。
まあいいや。俺はそのまま倒れたままでいた。
バスに乗って
まあ、何とか虐めがなく過ごせた。
もうつかれたぁ…
だけど、すっごく良い思い出だった。凄く………
まあ、あの七辛味の事件は嫌だったけど。
まあ、すっごぉく良い思い出になったね!
「……………」
「……ゆきなり?」
…寝てる………………
すると、ゆきなりが俺の肩に頭を乗せてきた。
よく顔を見てみると、ゆきなりって少し考えてることが分かんないんだよなぁ……
そして、俺はゆきなりの顔を見てて気づいた。
泣いていた。分かんないけど泣いていた。何か「あの頃」の俺みたいな顔だなぁ…ゆきなりがどんな家庭環境の中で生まれてきたのかは分かんないけど、何か虐められている子?それで復讐しようとしている感じに見えた。
そういえば、ゆきなりの兄は極度なブラコンだ。あと、よくゆきなりは5年離れている弟のことを愚痴っているのだが、今日はその事は何も言わなかった。
言わないのはまあ良かったんだろうけど、今日のゆきなりはいつもより暗かった。
…………いじめられっ子がいじめっ子のことを心配するのはどうかと思うけど……
帰り
帰りは特に変哲がなかった。
早く帰ろう。
今日の日記
『かっらぁ……何でこんなに七辛味いれるんだよ……悪意がないからまだいいけど。
それにしても、やっぱり最近のゆきなりは元気が日に日になくなっているような気がする。もしかして、まだ虐め足りないのか?だけど、だとしたら今日はもっと虐めてきそうなんだよなぁ……
弟の愚痴、今日言わなかったのに関係があるのかな?』
第2話おわり!
ちょっとずつ変な方向に進んでいってるのは気のせいだよ☆(えぇ…)
ってか、この物語って復讐メインなのに全然復讐してない…(何でだよ)よし、これから鬱展開にしていくぜ!(やめて!?)