テラーノベル
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夜の部屋は静かだった。
でも、空気だけが落ち着いていない。
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「音」
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いつも通りの声なのに、今日は少し違う。
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「こっち来て」
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呼ばれて、素直に近づく。
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その瞬間。
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手首を取られた。
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「っ…」
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一気に引き寄せられる。
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逃げる間もなく、距離ゼロ。
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「ねえ」
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低い声。
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「もう限界」
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「……え?」
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「我慢してたの、気づいてる?」
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心臓が跳ねる。
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「……何をですか」
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「全部」
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即答。
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そのまま額が触れるくらい近づく。
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「触りたいのも」
「近くにいたいのも」
「ずっと見てたいのも」
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息が止まる。
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「全部、音のせい」
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(ずるい)
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逃げられない。
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「俺さ」
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少しだけ笑う。
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でも目は真剣すぎる。
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「もう“好き”とか超えてる」
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「……」
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「今さら綺麗な言葉いらない」
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一歩、さらに近づく。
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「俺の隣、ずっといろ」
コメント
1件
読んだ……読んだよ……🥀💔 もう最初から空気が全然違くて、「あ、来た」って思った。手首掴まれて引き寄せられるところ、めっちゃ好き……逃げ道なくて、だけど音くんも逃げる気なんてなくて。 「全部、音のせい」って台詞、胸に刺さった。ずるい。でも真剣すぎて逃げられないの分かる。 付き合ってからの告白って、なんかもう覚悟の重さが違うね。「ずっといろ」って一言に全部詰まってた。好きです。
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Jasmine
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