萎学→{}
レオン→「」
陸下→《》
萎惺→[]
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旅行2日目
今日は町を観光する予定です。!
いろいろなお店があると聞いたので楽しみです!
萎学君はとても元気になったようで良かったです…!!
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今日は町を観光する。
レオンはお店巡りを楽しみにしているようだ。
昨日の事があったが、俺は勇気を出して皆んなに言った。
皆は最後まで話を聞いてくれて。理解してくれた。
皆の仲間で本当に良かった。
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ここは川が綺麗で有名な街らしいです…!!
土手も綺麗に整備されていてすごいですね…!!
そう言えば……私は皆さんの1番後ろを歩いているのですが……
後ろから人の気配がするのは何故でしょう………
私が前に住んでいた国なら身を守る為の物なら持っていても問題なかったのですが………
どうやらこの国の法では許されて居ないらしいですね…………残念です。
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川が透き通っていてとても綺麗だ。
静かで…とても心が落ち着くな………
そう言えば、さっき後ろ振り向いた時…レオンの表情が暗かったような気がするが……
気のせいか……………、?
何かあったのなら………俺に出来る事があるなら…助けてあげたい………
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やっぱり……気の所為ではなかったようですね。
後ろに人がいる……しかも、ずっと私たちに着いて来ていますね……
不気味…………
誰を狙っているのか。皆さんは絶対に私が守ります。
命をかけてでも…………
それよりも、さっきより距離が近いですね………
私の前にいるのは愛茉君…………愛茉君を狙っているのか………………、?
警戒しなくては…………刃物を持っている可能性がありますからね……………
ガシッ!
……、?!私の手を掴んできた?!
私を狙っていたのか、、、?
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大丈夫かな…………
心配だから、、少し様子をみようかな…。
{…………………、?!}
後ろを振り向くと、怪しい人物に手を引っ張られているレオンが見えた。
俺は咄嗟にレオンの方へ向かった。
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いつもなら手を掴まれてもすぐに離せるのに……
力が強いですね……………
{やめろッ、!!!レオンから離れろ!!}
萎学君が怪しい人物の手を離してくれている、、だが手は離れない。
相当掴む力が強いのだろう。
{離せっ………………!!!}
だが、これ以上は危ないですね………私は今引っ張られていて今、手を離されたら、川に落ちてしまう、、それだけは避けたい、、
なんて考えていた瞬間。思っていた事が現実になってしまった……。
{レオン、!!!!}
手を離された……………
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手を離す………それだけしか考えられなかった。
それだけしか考えられなかったから………
今目の前に見えているのは川…………に落ちていくレオンだ。
《レオン……、?!早く、!!誰か、、!》
大きな声で叫ぶ陸下の声が聞こえる。
俺は、ただ目の前を眺めることしかできない。
しかも、川の水深は浅い物ではなく、とても深かった。
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大きな水飛沫を飛ばしながら落ちた…。
川の中はとても透き通っていて美しい…
私の体は川の奥深くに落ちていく…………
嗚呼。私はここで終わってしまうのか…。
せっかく、、お姉様が命をかけてまで私を生かしていただいたのに…………
ここで終わってしまうのか…………、?
結局……私は皆さんの役には立てないまま終わってしまうのか………
ごめんなさい………こんな私で………
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俺が固まっているうちに、どんどんとレオンは川の奥深くに落ちてゆく………
せっかく、、俺の悩みを聞いてくれたのに……
俺にはどうすることもできないのか…………、?
俺の事を助けてくれたのに……俺はレオンを助ける事が出来ないのか…………、?
そんなのは嫌だ………助けてくれたのだから…俺も助けたい………!
たとえ、、命をかけてでも。
俺は川の中に飛び込んだ。
《萎学!!!!!》
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もう……皆さんの姿も見えなくなって来てしまった…………
私の意識もそろそろ限界を迎えるだろう………
誰も助けてはくれないだろう……こんな深い川、入って抜け出す事は難しいだろう。
もう、ここで終わってしまうんだ。
だんだんと意識が遠のいていく…………
{レオン……………!!}
…………、?誰かの姿が見える……………
でも…………………もう………持たない…………で………す……………………………
私はここで意識を失ってしまった。
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高校の時の授業で水泳を習っていたため、泳ぐことは出来た。
俺が助けなきゃ……!
すぐにレオンの姿は見えた………
意識を失っているようだ…
一刻も早く助けなきゃ………!
そうして、レオンのいる所へ着いた。
後は陸に上がるだけ。
今日は比較的穏やかな日だったため、川の流れもあまり早くなかったのが不幸中の幸いだった。
レオンを抱いたまま、上へと上がっていく。
やっと水面から顔を出せた。
《萎学……!!レオン…!!》
だが、陸に上がったとはいえ、まだ油断は出来ない。
意識を失っており、尚且つ、水を大量に飲み込んでいる可能性があるからだ。
当然旅行は切り上げ、即座に救急車を呼んだ。
数分後。救急車が到着した。
医者である萎惺が付き添いで一緒に救急車へ乗って行った。
俺たちは家に戻った。
ーー
数日後、萎惺から電話があった。
レオンが目を覚ましたようだ。
皆んなは家に居ると言うので、俺が行く事にした。
数分後、病院に到着した。
病室の外で萎惺が待っていてくれていた。
[萎学君!!こっちだよ!!]
萎惺に連れられて、レオンの居る病室へ入った。
俺の目の前には驚いた顔をして俺を見つめているレオンがいた。
「萎学君……!!!」
びっくりしながらも元気な声で俺を呼ぶ姿をみて、俺は安心した。
安心して、気が緩んだのか、急に俺の目から涙が零れた。
{良かった…………生きててッ…………}
{後…ごめんね………。俺のせいで………。}
その時のレオンの表情は涙が滲んでいて、よく見えなかった。
でも、一瞬だけ見えた表情はにっこり微笑んでいたように見えた。
「萎学君は悪くないですよ!!だからそんなに自分を責めないであげてください…!逆に、助けてくれて嬉しかったです!!私の幼少期は姉は両親に逆えず、味方はしてくれましたが、あまり助けては貰えなかったので助けて貰ったことの有り難さを学べました!!ありがとうございます!!」
レオンがこんなに笑顔になったのは初めて見たかもしれない……
俺もいつのまにか笑顔になっていた。
{うん………!!!}
ー続く………ー
おまけです!!レオンと萎学のにっこり笑顔をアイコンメーカーで再現しました!!
コメント
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うわあああああよかったああああああ!!! というか海に飛び込む勇気…ハッ…これが愛…Bえr…(雰囲気ぶち壊しマシーン) おまけがかわいすぎる……撮らなきゃ…100枚ぐらい…
ちなみに2700文字くらいでした!