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え、悲しい…え、悲しすぎません!?!? 萎学さああああん!!!
恋希→「」
恋葉→〈〉
萎学→{}
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俺は小さい頃、笑顔が取り柄だとよく言われた。
今とは大違いだ。
今は笑うと言う事すらも忘れてしまったのだ。
幼少期。俺は生まれつきなのかわからないが、幼稚園生の時に小学校の問題が解けたりした。
その事に親は驚きを隠せなかったようだ。
俺の双子の弟の恋葉とはよく親に比べられた。
俺は頭がいいからとか、恋葉は悪いとか。そんなしょうもない事で親は、俺らを比べて不満を言ったり愚痴を言ったりしていた。
だが、次第に恋葉と俺は真逆に比べられた。
俺は勉強ばかりで可愛げがないと言われ、恋葉は甘えてくるからかわいいだとか。
学校では最初は俺を褒めていたが、数日立つと、俺はイジメのターゲットにされた。
それでも、中学生の頃までは、笑顔を忘れる事はなかった。
そう。中学生の頃までは。
俺は中学受験などせずに普通の中学へ行った。
理由は恋葉と一緒の学校に通いたかったからだ。
家でも、学校でも、俺の味方は恋葉だけだった。
その頃には両親は俺を見なくなった。
中学受験をしなかったからか、それとも別の理由があったのかはわからない。
俺が呼びかけても無視。俺の食事は作ってもらえない。
どうしてこんな風になってしまったのか。
前までは、、こんな事も無かったのに、、、
だが、恋葉だけは違った。俺の食事がない時はこっそり持って来てくれた。同じクラスだった為、必要な物とかは恋葉が教えてくれた。
だが。中学は小学校の時よりも酷かった。
もちろん中学でもいじめられ、暴力を振るわれた。
担任に話したが聞いてもらえず、いじめはどんどんエスカレートして行った。
痛かった。でも、皆に相談しても何もならないなら相談するだけ無駄。だから、この事は誰にも言わなかった。
唯一この事を知ってる奴は当事者と俺と恋葉だけだった。
他のクラスメイトは知らない。皆がいない校舎裏でいじめられて居たからだ。
まだ俺だけなら良かった。俺だけなら……
止めなければ良かったんだ……
あの時…恋葉が止めに入らなければ良かったんだ…。
恋葉があの日。止めに入ってから俺はいじめられなくなった。
そう。恋葉と引き換えに。
恋葉が止めに入った瞬間、いじめのターゲットは恋葉に移ってしまった。
いつも俺と話す時は笑顔だったが、明らかに殴られた跡、カッターで切られた跡が見えた。
家に帰ったら俺は両親から暴力を振るわれた。
理由は俺が恋葉を虐めてるのではないかと思われているからだ。
恋葉は必死に誤解を解いてくれていたが、両親はその声を聞く事なく俺を殴り続けた。
その日を境に俺は笑顔になる事が出来なくなった。
次の日。洗面台の鏡を見るととても酷い姿になった俺の姿が写った。
髪もボサボサ。目の色も元の赤色の目ではなく、光の無い真っ黒な目だった。顔や首にもアザな傷がある。
恋葉は心配してくれたが、恋葉も顔に傷やアザがあった…。きっと今日もいじめられて仕舞うのだろう。
そんな事なら一層の事俺が止めに入って俺がいじめられればいいんだ。
そう思い、いじめの現場に行き、止めに入った。
だが、止めてくれなかった。
それからずっと恋葉はいじめられてしまった。
その日から学校から帰って来たら自分の部屋に籠るようになってしまった。
「俺のせいで…………俺のせいで………」
俺がいなければ恋葉は虐められず幸せな日々を送っていたのだろう…
勉強ばかりしている俺は要らない。
ずっと嫌な日々がすぎていき、高校受験をし、無事に恋葉と同じ高校に受かった。
高校生になってからは、俺や恋葉をいじめる奴は居なくなった。
だが、中学生の時に出来たアザや傷跡は簡単には消えなかった。
昼休み。恋葉と一緒に昼飯を食べていた時、誰かが話しかけてきた。
{君達……傷……大丈夫か……、?}
これが萎学達との出会いだった。
ー続くー
ープロフィールー
名前 恋希 (この)
職業 大企業勤めの会社員
年齢 23(恋葉とは双子)
小学生の頃からいじめられついには心を壊してしまった………………………