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#シクフォニnrkr
#むだしき
すちは、みことの変化に気づいていた。
最初は痛みに肩を震わせていたはずなのに。
今のみことは、噛みつかれるたびに熱っぽい声を漏らし、とろとろに蕩けた瞳ですちを見上げてくる。
「……っ、ぁ」
うなじへ歯を立てた瞬間、みことの身体がびくりと跳ねた。
細い指がシーツを掴み、喉の奥から甘い吐息が漏れる。
ただ噛まれただけ。
それなのに、みことの反応はあまりにも敏感だった。
「みこと?」
「ん、ぅ……っ」
返事もどこか上擦っている。
頬は熱で真っ赤に染まり、瞳は潤みきっていた。
すちはそんな顔を覗き込みながら、ゆっくり首筋を撫でる。
「……噛まれるの、好きになっちゃった?」
「っ、ちが……」
「違わない顔してる」
くすりと笑われ、みことは羞恥で顔を伏せた。
けれど。
また耳の下へ唇が触れた瞬間、期待するように肩が震えてしまう。
そんな自分が隠せない。
「ぁ……っ」
軽く歯が食い込む。
その刺激だけで、みことの背中が反った。
ぞく、と甘い熱が身体の奥まで駆け抜けていく。
「っ、ぁ、ぁ……」
みことはもう、自分がどうなっているのか分からなかった。
噛まれるたび、頭が真っ白になる。
痛みより先に、胸の奥がきゅうっと熱く満たされてしまう。
すちの独占欲が、愛情が、全部直接流れ込んでくるみたいで。
「……かわい」
すちは蕩けた顔を見て、完全に理性を削られていた。
みことは肩で息をしながら、熱っぽくすちへ擦り寄る。
「すちく……」
「ん?」
「もっと……」
小さな声。
けれど、その響きは甘く掠れていた。
「もっと噛んで……?」
すちは一瞬、息を呑んだ。
みことの瞳は潤み、とろとろに蕩けている。
怖がるどころか、自分から求めてきている。
その事実が、すちの胸を熱く満たした。
「……そんな顔でお願いしないで」
「だ、って……」
「止まれなくなる」
そう言いながらも、すちはもう止まる気なんてなかった。
みことを抱き寄せ、首筋へ深く口づける。
かぷ、と歯を立てれば。
「ぁっ……!」
みことの身体が大きく震える。
熱を逃がすみたいに甘い声が漏れ、指先がぎゅっとすちの服を掴んだ。
その反応が嬉しくて。
愛しくて。
すちは何度も痕の上へ噛み跡を重ねていく。
「ん、ぅ……っ、ぁ……すち、く……」
「うん」
「もっと……っ」
蕩けたまま強請る声。
すちは思わず笑ってしまう。
「ほんとに好きになっちゃったね」
「……すちくんの、せいやぁ……」
泣きそうな声でそんなことを言う。
けれど身体は逃げない。
むしろ次の刺激を待つみたいに震えている。
すちはみことの髪を優しく撫でながら、またゆっくりとうなじへ唇を寄せた。
愛おしくて仕方ないものを扱うみたいに。
何度も、何度も。
甘く執拗に、痕を重ね続けるのだった。
すちは、みことの反応に完全に呑まれていた。
噛み跡をつけるたび、みことは甘く震える。
最初は痛みに怯えていたはずなのに、今では次の刺激を待つように熱っぽい瞳ですちを見つめてくるのだから、理性など保てるはずもない。
「……みこと」
「ん、ぅ……」
すちはみことの脚へそっと手を滑らせた。
白く細い脚。
そこにも自分の痕を残したくなる。
ゆっくり膝へ口づけると、みことの身体がぴくりと揺れた。
「っ……」
ちゅ、と柔らかなキス。
膝には優しく痕を残すだけ。
脛にも、足の甲にも、軽く吸い付くように口づける。
赤い印がぽつぽつ増えていくたび、みことは恥ずかしそうに息を漏らした。
「そんなとこまで……」
「全部ほしいから」
さらりと言われ、みことの顔が熱くなる。
すちはそのまま太腿へ唇を落とした。
柔らかな内腿を撫で、じっと見つめる。
「……ここ、噛みたい」
「っ……ぁ」
低い声に、みことの喉が震える。
もう拒めない。
むしろ期待してしまう自分がいる。
すちはゆっくり歯を立てた。
「ぁっ……!」
太腿へ食い込む刺激。
その瞬間、みことの身体がびくりと大きく跳ねる。
熱が、一気に駆け抜けた。
「ん、ぅっ……ぁ……!」
噛まれるたび、頭が真っ白になる。
痛みなのに。
どうしてこんなに甘く痺れるのか分からない。
すちの執着を刻まれる感覚が、身体の奥まで蕩かしていく。
「みこと、すごい反応」
「っ、ぁ……だ、って……」
声にならない。
ただ息を乱しながら、みことは涙目で縋るようにすちを見つめた。
その顔を見た瞬間、すちはさらに煽られる。
脹脛へも口づける。
そして、がぶ、としっかり噛みついた。
「ひぁっ……!」
また身体が跳ねる。
脚が震え、シーツが擦れる音が響いた。
「んっ、ぁ……っ、すち、く……」
噛まれるたび、甘い痺れが身体を駆け巡る。
もう完全に、痛みが快感へ変わってしまっていた。
すちはそんなみことを抱き寄せながら、愛おしそうに噛み跡を撫でる。
「ほんとにかわいい」
「……ぅ、ぅぅ……」
「俺が噛むだけでこんなになるんだ」
その声が甘すぎて、みことの頭はさらに蕩けていく。
次はどこを噛まれるのか。
そんな期待でさえ、胸を熱くしてしまう。
すちは太腿へもう一度深く歯を立て、震えるみことを優しく抱き締めるのだった。
すちは、熱に蕩けきったみことを腕の中へ閉じ込めたまま、ゆっくりと息を吐いた。
首筋も、肩も、太腿も。
身体中に残った痕は、どれも自分が付けたもの。
それを見るだけで胸の奥がじわりと満たされる。
一方のみことは、もう完全に力が抜けていた。
噛まれるたびに身体を震わせ、甘い声を零し、今では触れられるだけでも敏感に反応してしまう。
「……みこと」
「ん、ん……」
ぼんやりした返事。
潤んだ瞳は焦点が合わず、とろとろに蕩けている。
すちはそんなみことを見つめながら、そっと脚の間へ手を滑らせた。
「っ……」
ぴくり、とみことの身体が震える。
まだ何もしていないのに。
それだけで反応してしまうくらい、身体が熱を持っている。
「敏感になりすぎ」
くすりと笑いながら、すちは指先でそっと触れた。
軽く、弾くように。
「ぁっ……!」
その瞬間。
みことの身体がびくんっと大きく跳ねた。
「ん、ぁ……っ、ぁぁ……!」
甘い声が漏れる。
腰が震え、シーツを掴む指先に力が入る。
ただ指先で触れられただけ。
それなのに、快感が一気に駆け上がっていく。
「っ、ぁ……す、ちく……っ」
みことは涙目のまま喘ぎ、息を乱した。
もう耐えられない。
身体が勝手に反応してしまう。
次の瞬間。
びく、と身体を震わせながら、白い液体が溢れ出た。
「ぁっ……!!」
熱に浮かされた声。
絶頂の余韻に、みことはぐったりとシーツへ沈み込む。
すちは目を細めた。
「……ほんとにかわいい」
「ぅ、ぅぅ……」
みことは羞恥で顔を真っ赤にしながら、震える声を漏らす。
「さ、触っただけなのに……」
「俺にいっぱい噛まれて、とろとろになっちゃったね」
優しく髪を撫でられ、みことはさらに熱を上げた。
身体の奥まで甘く痺れて、頭がぼうっとする。
すちはそんなみことを抱き寄せ、額へそっと口づけを落とす。
「大丈夫。まだこれからだから」
その甘い声に、みことはまた蕩けたように瞳を潤ませるのだった。
♡.*・゚———————.*・゚♡
次話更新:♡1000⬆
コメント
2件
続きがあって嬉しいです!
うわあ…読み終わった後のこの甘い余韻、たまりませんね。吸血鬼ものならではの「噛む」という行為が、単なる吸血じゃなくて愛情表現と支配の両方になっていて、やっぱり設定が効いてるなと。 特に惹かれたのは、みことの「痛みから快感への変化」です。最初は恐怖だったはずが、噛まれるたびにすちの執着を感じて蕩けていく…この心理のグラデーションがすごく丁寧に描かれていて、読んでるこっちまでおかしくなりそうでした(笑) すちの「止まれなくなる」って台詞、あれ完全に宣言というより甘い囁きでしたね…。二人の関係性がぐっと深まった回だと思います。次話、首を長くして待ってます!