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頭の上に王冠がないってことはロシア革命!? 三帝の中での絡みも切なくて好き〜
ある日の事、俺は露帝に呼び出され、露帝の家に来ていた。外から見て、とても暗かったから中には誰も居ないように見えた
「露帝…?」
俺は以前貰った鍵を使い、露帝の家に入る。そこには想像していない光景が拡がっていた
『ぅ…あッ…ヒグッ…けほッ…っううぅ…』
露帝が蹲り、涙を零していた。
「は…?」
俺は何が何だか分からなくなり、その場に立ち尽くした。
『うあッ…プロイセッ…グスッ…はやッ…グスッ…』
ああ、今分かった。
露帝が何故俺を呼び出したのかを
「ッ露帝!」
俺は露帝に立ち寄り、顔を見合わせる。露帝の目はとても虚ろな青色をしており、ハイライトなど何処にも無かった
『プロ…イセッ…』
露帝は俺の名を必死に呼ぼうとするが、嗚咽のせいで呼べなくなっていた
俺は露帝の頭を撫でた、まるで赤子をあやす母親の様に
『プロ…イセン…離れちゃ…やだ…』
離れちゃ嫌だ、親もいない彼の本心
何故だろう、俺の何かが途切れ、気付けば露帝の口を自分の唇で塞いでいた
『んッ…んぅ…ふ……///』
俺はぎゅっと露帝を抱きしめ、離れないようにした。
俺は唇と露帝を離すことなく、少し周りを見渡した。
よく見てみると、いつも露帝の頭にちょこんと乗っている王冠が見えた
『んんッ…ふうッ…ぁ…♡』
気付けばかなり長い間露帝の口を塞いでいたようで、苦しそうにしていた
「ぷはッ…」
俺は唇を離した
『はぁ…はぁ…』
露帝の荒い呼吸音が聞こえる。その中には俺の呼吸音を混ざっていた
『プロイセン…ごめん…ありがとう…』
露帝は落ち着いたのか俺に感謝と謝罪をした
「別に…」
別に俺はこうして頼られる事に対して特に何も思わなかったが、一つ思う事があった。
そんなに寂しくて辛いなら、もっと頼って欲しかったと…