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にっこりと喋って勢いで出てしまった。どうしようかな。多分今は朝だろうし外行って日光浴浴びたいな。…まず外行けるかな。
__なんとか玄関部分へと到着。さっきまで3階に居たんだ…。結構迷ったのに執事さんたちに会わないなんてなんとも運が悪い。最終的に来れたんだけどまた覚えなきゃ。行けそうならお外に行こうっと。
少年:「大丈夫そう。」
視界の端に写った薔薇が気になってしまった。だって異様に綺麗に咲いているんだもん。あそこは今自分が立っているところに続いていっている道だから大丈夫だよね。少しだけ見てみよう。だめそうならすぐに戻ればいいよね。
綺麗な赤色に染まっていて、どの花もいきいきとしていた。綺麗だな。見惚れそうだな。
少年:「素敵…。」
???:「わかってくれるっすか?…って主様?!」
少年:「ひぇ。」
???:「ルカスさんから熱を出したと聞いたんすけど…今は大丈夫なんすか?」
少年:「今は…かなり回復して…日光浴をしようと…」
???:「なるほど!あ。ちなみに俺はアモン・リードっす。アモンって呼んでくださいっす」
少年:「アモン…さん」
アモン:「はい主様。なんでしょう?」
少年:「この薔薇は…アモンさんが育てたのですか?」
アモン:「そうっすよ、俺が毎日手をかけて育ててるっす。」
少年:「綺麗で…好きです」
アモン:「本当っすか?!いやぁ、嬉しいっすね〜早々主様に褒められるなんて♪主様は他に好きな花はありますか?あったら俺、その花を庭で育てたいっす!」
少年:「あるんですけど…名前…」
アモン:「特徴はどんな感じっすか?」
お花は孤児院に居る頃も好きで、数ヶ月に一回ほどしかない外へ出れる日はずっと花を見ていたくらいだ。そんな思い出を思い出して…。特徴は…確か…
少年:「青っぽい色で…五角形のような星のような形の…沢山束なっているような…」
アモン:「もしかしてブルースターっすか?」
少年:「_そう、! 」
アモン:「よっし当てれたっす!ブルースターの花もいいっすよね!見た目も綺麗だし花言葉も素敵っすから。」
少年:「そうなんですか?」
アモン:「はい。ブルースターの花言葉は『信じ合う愛』『幸福な愛』なんです。これから俺や執事のみんなと主様がそんな関係になれたらいいっすよね〜…流石にこれは自分のことを言いすぎっすね。すみませんっす。」
少年:「いえ…ぼ…っ。私もそんな関係になれたらいいなと思ってて…」
アモン:「なら、敬語は難しくてとしても素の主様を見せてくださいっす。一人称を変えているのがバレバレっすよ。」
少年:「_!」
アモン:「急に変えることはとても難しいことっす。でもゆっくり続けていればできるようになるんすよ。主様も、俺と頑張りましょ?」
そういいながら彼は僕の左の上サイドの髪にしっかり棘がなくなった薔薇を挿してくれた。優しく、尚、落ちそうにない薔薇に見惚れ、アモンさんに対しても信頼できる心を持ち始めたのかもしれない。
少年:「そうですね。僕がすぐにできることは少ないかもしれませんが…少しずつ頑張ろうと思います。だからアモンさんも傍から支えてくださいね?」
アモン:「勿論っす主様。ちゃんと主様が成長できるように支えますよ。」
ニコッと微笑むと窓をはさむ室内から主様と呼ぶ声が聞こえた。誰が探しているのかな?気になるし行ってみようっと。アモンさん。またね。僕は覚えている道をたどって玄関へ向かっていく。
アモン:「さて、ブルースターの花。育ててみますっかね。」