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「きゃあ、睨まれたー、こわーい。」
「本当、もう来ないでほしいー」
彼女達の言葉は、私に向けられたものなのかな、なんて思ってしまう自分は被害妄想が過ぎるのかな・・・
私、雨井すずねは身長がやや高めで、目つきが悪い。
もう夏が終わるころなのにクラスに馴染めていないのは、そのせいだけでなく、私が人見知りだから。
中学一年生の秋まで孤立している私は、クラスでは少し浮いている存在。
そんな私でも、クラスで話せる子はいるし、部活は楽しいしで、学校は嫌いではなかった。
一番仲良しな友達は受験して別の学校に行ってしまったけど、そのこと以外は小学生の時から変わらない。
・・・そのはず、なんだけど・・・
学校で、変なことが続いている気がした。
私と話してくれていた子達にも避けられて、私の悪口とか、聞こえたりするし・・・
最近、私の物がなくなったりすることが増えた。
私の気のせいなのかな、なんて考えたりもするけど、嫌なことが消えることはなく、増えていっていく感じがした。
私は委員会の仕事があり、一瞬、給食の時間に教室を出た。
その日は、一日中妙な嫌な予感がした。
「なにか、あるのかな」
そんな不安を抱えて、教室の扉を開く。
クラスの皆はいつも通り、雑談を交えながら楽しく給食を食べていた。
よかったと安心し、自分の席に向かう。
今日の給食は、他の班の子が用意してくれたんだよね。
お礼を言いたいな、なんて考えながら、自分の給食の前に立つ。
・・・え。
「なに、これ」
給食の中に、ごみが入っていた。
私の力なく、消え入りそうな小さな言葉は、誰にも聞かれずに消えていった。
班の子たちは、いつも通り談笑していた。
「今日の給食美味しいよ! 早く食べよ!」
そう言ったのは、私と小学校から仲がいいあかりちゃん。
私には、その笑顔が、私をあざ笑っているように見えた。
私は、ゴミの入った給食のみを残して、そのことを誤魔化すように食べていった。
「一番おいしいの残しちゃうの?」
不思議そうなあかりちゃんが、今日は怖かった。
もしかしてこの子が、なんて考えちゃうくらいには。
「体調、悪くて」
言い訳みたいに言葉を並べた。
手のひらに爪痕が残るくらい、つよく拳を握る。
「へえ~、そうなんだ。」
つまんなそうな表情をちらつかせ、すぐに表情を戻す。
「お大事にね!」
笑顔が怖い、なんて思う日が来るんだ。
あかりちゃんが、やったのかな。