ぼくは怒ってたのに。
でもそれは、ぼくのただの嫉妬。
分かってるよ…分かってるけど、
なんかモヤモヤしちゃってイヤだったんだもん。
あんな些細な事でモヤモヤしちゃった自分もイヤだし、
それを若井にぶつけちゃう自分もイヤだったのに、
なんで今こんなことになってるの?
「っ、ねぇ、もうやだぁ、」
ソファーに押し倒されたはずなのに、
いつの間にかベッドに移動してて、
ズボンもパンツも脱がされて、
さっきからいやらしい音が耳を支配している。
「はんえ?」
「んんっ、そこで喋るなぁっ」
若井がぼく自身を咥えたまま話すから、
敏感なところに少し歯が当たって身体がビクッとなる。
若井はすかさず、先から溢れてきた透明は液をペロッと舐め、こんなに気持ち良さそうなのに?とでも言いたげに、片方の口の端上げてニヤっと笑った。
火照りきった身体に頭がついていかず、
恥ずかしさでいっぱいになり、着ていたシャツを伸ばして下半身を隠そうとした。
「ねえ、だからそんな煽んないでってば。」
さっきも言ってたけど、煽るってなんなの。
煽った記憶なんかないし!
「乳首、まだ触ってないのにめっちゃ立ってる。」
「やだ、っ」
服を引っ張ったせいで浮き出たぼくの乳首を若井が軽く指で弾く。
羞恥心と気持ち良さで涙目になってるのが自分でも分かる。
「っ、ぼく…怒ってるのに」
「分かってるよ、嫉妬したんでしょ?」
改めてそう言われると、恥ずかしさで顔が赤くなる。
いや…もうとっくに赤くなってただろうけど。
「分かってるのに、なんでこんな事…」
「だから、言ったじゃん。おれがどれだけ元貴の事を好きか分かってもらおうと思って。」
別に、若井の気持ちを疑った訳ではない。
ただ、嫉妬させちゃってごめんねって言って、ギュッて抱きしめて欲しかっただけなのに…!
「ぁ、んんっ」
「わぁ、えっち。」
こっちの気持ちなんてお構いなしに、
若井は服の上から乳首を舐めると、
ぼくの事を見下ろして満足そうに呟いた。
「見るなぁっ。」
見ないで欲しいのに、身体の敏感なところはどこもかしこも若井にもっと触って欲しそうに主張する。
「んー?でもここはもっとって言ってるけど?」
そう言って、若井は露わになってるぼく自身の裏筋をそっと撫でた。
「んんっ、」
刺激に身体を震わせながら声が出ないように唇を噛む。
「唇噛んじゃだめだよ。」
そう言って、若井が顔を近づけてきて唇を重ね、手は器用に下で動かしながら。逃げようとするぼくの舌を絡めとっていく。
「んんぅ、はっ、ぁ…んんっ!」
いつの間に取り出したのか、ローションを指に取り、ゆっくり解すように中に若井の指が入ってくる。
「あっ、だめ、いれないでぇ」
若井の指が中を広げるように動く。
「ここ、好きでしょ?」
「ぁんっ、やぁ、きもちっ」
若井は指を増やしながら、ぼくの弱いところをトントンと押し上げてくる。
頭の中が快楽で埋め尽くされていく。
「ほんとは元貴にも舐めて欲しかったけど、今日の元貴可愛すぎてもう限界。」
そう言って若井はカチャカチャとベルトを外し自分自身を出すと蕾に押し当ててきた。
「いれていい?」
「っ…」
最後に残った少しの理性が邪魔をする。
「おれがキスしたいのも、えっちな事したいのも元貴だけだよ。分かってる?」
ちゅっ。
ここにきておでこにキスはずるいだろ…。
「ぅん…わ、分かったからぁ。」
そう言って、ぼくは若井の首の後ろに手を回す。
羞恥心の限界。
「ほんと、煽るの上手っ」
「ああっ、んんぅっ」
指とは比べ物にならない圧迫感に、足の指がぎゅっとなる。
「だから、唇噛んじゃダメだって。」
唇をこじ開けるように若井の指が口の中に入ってきて、上顎を撫でた。
「ぁっ、やぁっ」
「声、聞かせて。」
「あっ、らめぇ、ぁぁっ」
指では届かない奥の方まで激しく突かれる。
口からも下からも耳を塞ぎたくなるような厭らしい音が部屋に響く。
「っ、元貴」
名前を呼ばれて、強い刺激に耐えるようにして閉じてた目を開けると、いつもより余裕のない若井と目が合った。
「大好きだよ、」
「っぼくも、だぃすきっ」
ぼくがそう言うと、若井は口元を緩めてニコッとしてぼくの頭を撫でた。
腰はさらに激しくなり、グチュグチュと音を立てながらぼくの弱いところを押し上げてくる。
「だめっ、イッちゃうからぁ、ぁっ」
「いいよっ、一緒にイこ、」
「あっ、やぁ、んぁぁ、いくっ」
「んっ、おれもっ」
〜〜〜〜〜〜
「ぼく…もう嫉妬なんかしない。」
「え〜なんで〜。嫉妬してる元貴可愛いのにっ。」
「うるさい!てか、若井が嫉妬なんかさせないような行動をすればいいんだよ!」
「ハイハイ。」
くそぉー!
ヘラヘラ笑いやがって!
やっぱりムカつく!!!
-fin-
コメント
6件
うん、はい好きです
天才
急だけど天才です本当にマジですごい!