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テラーノベル(Teller Novel)
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ぽろぽろ。と太宰は大粒の淚を流し自身の眼を赤く腫らしていく。太宰が泣いている事に吃驚していると、「中也…」太宰が確認する様に聞いていた。「中──な────ね。」だがその太宰の声も少しづつ遠ざかっていき太宰の姿もぼやけて行った。その時俺の記憶は途絶えた。次に記憶があるのは何処かの医務室で目覚めた時だった。「此処、何処…だ?」目覚めたばかりでハッキリとしない頭で考える、すると目覚めてちょっとして女性の声が聞こえた。「おや、もう目が覚めたのかい?」「あんたは確か、探偵社の…」「覚えていたのかい、妾は与謝野晶子だよ。」与謝野先生が居るという事は此処は探偵社の医務室だろうか、俺は色々聞きたかったが1つだけ質問をした。「なぁ、なんで俺は此処に居るんだ?」「太宰があんたの事此処迄運んで来たんだよ、凄く急ぎ乍ね」「太宰が…」俺は心做しか嬉しかった「嬉しそうだねぇ、そんなに太宰の事が好きなのかい?」急に言われた所為かビクッと反応してしまい図星だとバレた。「それじゃ太宰を呼んでくるよ」「ちょっと待ってくれ、まだ心の準備が出来てない…」4年ぶりの再開であんな事があり、本当に会っていいのか躊躇していた。「アンタ、それでも現ポートマフィアの幹部かい?」返す言葉が無かった。「…それじゃ妾はお暇するよ。」一瞬何の事かと思ったが顔を上げると扉の隙間からひょこりと太宰の髪が見えていた。「──────」太宰とのすれ違い様与謝野先生が何か言っていたがそれは直ぐに分かった。



第7話 淚𝑒𝑛𝑑__

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