実際はそんなことないのに、潰れてしまいそうな重い圧が掛かってるように思う、逃げ出したくなるような空気の中。この沈黙を終わらせたのは太宰だった。
「中也ごめん、何にも言わずに出てって、」
「…何で言ってくれなかった」
自分の悩みはこれだった、何故何も言わなかったのか。太宰本人の口からではなく首領から言われる事が辛かった、自分には言う価値もないと、飽きられたのだと思った。太宰の口から出てくと、4年後には会えると言ってくれれば待ったのに。何故なのだろうか。
「それは、中也に拷問されたくなかったのだよ。私が言えば中也は共犯になってしまう、そしたら中也は拷問される、」
「拷問くら…」
「違うっ、中也は痛みに強い、森さんもそれを分かっているから普通の拷問はされない。中也がされるのは性的拷問なのだよ」
「……!」
「中也ならしょうがないとか思うかもしれないけど、私は、中也が犯されるのは嫌だったのだよ。」
「ンな身勝手な、」
「ほんと、身勝手だよ。その所為で中也をこんなにも傷付けてしまった、ごめんね中也」
…太宰はこんなに俺に優しくねぇし謝らねぇ、
「お前誰だ」
「え、え!?中也どゆことそれ」
「太宰はそんなに謝らねぇ、」
警戒し太宰(?)から距離を取る。気配も太宰と一緒だなんて一体どんなことをしたのだろうか。
「……はぁぁーーー、」
「その、先刻与謝野先生に素直になりなと言われてしまってね。」
「それだけか?」
「うん」
…嘘を着いてるとは思えない、だがあの!あの太宰があんなに謝るとは!
「なぁ、太宰。」 「なぁに、中也。」
「…太宰は、新しいパートナー作ったのか?」
「作るわけないじゃない、私は中也が1番なのだよ?」
「そうか、」
まだ俺達はパートナーというわけで、また昔の様にPrayをしたいと思ってしまう自分に嫌悪する、もう、そんな事が出来る間柄では無いのに。
「ねぇ中也、私はまだ中也とパートナーでいたい」
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