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──とある少女が31歳になった日


「はぁ~…もう私もすっかりアラサーか~」


「時が経つのってこんなにも早いんだ…」


彼女は1人で淡々と話していく


「にしても、『心を奪うもの』があんなに話題になるなんて…思ってもみなかったよ」


「まぁ、あんなに有名になったのは私のお陰だけど…」


「今日は読んだ人居るかな…???」


「…まぁまぁって所…かな、多分」


「……Xのトレンドも確保しちゃって、凄いなぁ~」


「今日もいつも通り、読者の心を殺しにいくか…」


「私のこの行為があってこその『心を奪うもの』」


「ほんと、作者は私に感謝して欲しいものだね~」


「……… “ 愛 ” …」


「また会ったら、給料の半分くらい分けてよね~…w」


「…ねぇ愛、あんたさ、私が悪者みたいに書いてるけど」


「……本当はあんたが悪役でしょ??愛さ~ん、w」


「私が本を渡す所までは事実、だけど…」


「…あんた、私が必死にあんたの為に書いた本、破り捨てた癖に…!!!!!!」


「待っててよ、愛」


「私がその顔に、泥塗りたくってあげるから__」


‐最終章∼心を奪うもの∼‐ Fin

心を奪うもの∼¿都市伝説?∼

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