コメント
4件
めっちゃ面白いです☺ 続き待ってます❣️
いやーめちゃくちゃ面白いよ😄 なんの心配も私は要らないと思います👍すっごくのめり込んで読めるし、アップが、ホント待ち遠しいから😁
jmside
可愛い寝顔だった
グクに話しかける時、無意識に優しい言葉ばかり出てきて
自分でもくすぐったくなるくらいだった
僕は愛した女性さえも家に入れたことがない
誰も信用できなかったし、
僕の大事な大事な、縄張り(テリトリー)だったから。
でも何故かグクは入れてもいいと思った
あんな危険な状況でグクが1人でぶらぶらしていたからには
なにか家庭に事情があるのだろうと予想付けるのに難はない
僕と一緒で、1人ぼっち、だったんだろうな。
この子となら、なにか今までになかった違う関係が築けるかもしれない
そんな予感がしていた
僕より若く幼い体で、あの地獄から精一杯抜け出したグク
そのあどけない顔をしばらく見つめていた
グクを見つめるジミンの顔が、
今まで誰一人として彼のそんな表情を見たことはないほどに、
優しく穏やかな顔だったということは、誰も気づくすべはなかった
jmside
何時間経ったころだろうか
初めて誰かのためにご飯を作ったり、
久しぶりに湯船に湯を貯めてみたり、
グクに着せるため、自分のクローゼットから比較的に綺麗な服を引っ張り出したり、
グクのためにできること、考えられること全てやったところで
一向に目覚めないグクに気づく
心配になったジミンは職業柄、生死を確かめるために人の脈を測る癖があり、
グクの手首をとって脈を測った
🐣「よかった、、ちゃんと動いてる、、」
🐣「グガ〜起きれる?」
横向きに寝るグクの肩をトントンっと叩くと、
綺麗なくりくりの目がふわりと開いた
🐰「あ、、ジミンさん、、
今って、、もう、、?」
🐣「多分4時間くらい寝てたかな〜夕方だよ」
🐰「そんなに、、ごめんなさい、、」
🐣「いいからいいから、体調は?どう?」
🐰「さっきより頭痛くない、、」
🐣「食欲は?ある?」
🐰「用意してくれたんですか?」
🐣「うん、大したものじゃないけどもし食べれるなら食べた方がいいと思って、」
🐰「食べたいです!」
嬉しそうに言うグクが可愛くて仕方なくなっていた
失って傷つくようなものは最初から作らないと決めていたのに、、、
そんなマイナスな思考がぐるぐると渦巻くが、
屈託のないグクの表情に、久しぶりすぎる感情が芽生えてしまっているのは確かだった
jkside
食欲はあまり戻ってなかったけれど
ジミンさんの作ったご飯は、温かくて優しい味で、今の体調で僕が食べられるギリギリまで精一杯詰め込んだ
それを優しく微笑んで見つめるジミンさん
🐰「ごちそうさまでした!」
🐣「凄い食べてたけど、、体調悪くなってない?」
🐰「大丈夫です!むしろ元気になった!」
🐣「よかった、、」
そう言って片付け始めるジミンさんの綺麗な横顔に、グクは見とれていた
ジミンだけではなくグクにも、今まで忘れかけていた感情が、
いや、それ以上の、生まれて初めての感情が、
小さく小さく芽生え始めていた
jmside
その夜、食べてまた眠くなったというから、
いつも使っているベッドを譲り、グクを寝かせたあと、
僕はリビングのソファに寝転がって、これからのことを考えていた
世界はどうなるのか、いつ食糧が切れるか、グクをどうするか、
考えることは沢山あって、ただでさえ眠りの浅い僕は深夜まで眠れずにいた
すると、
🐰「だれか、、だれかっ、、ねぇっ、、いやだっ、、泣」
ドア1枚挟んだ向こうの寝室から、寝てるはずのグクの叫び声が聞こえた
奴らが壁まですり抜けてきたのかと、焦って、
素早く懐から出した銃を構え、寝室の中を伺うが、グク以外になにかの気配はない
静かに近づくと、そこにはベッドの上で小さく体を丸めて震えるグクの姿があった