『悪魔の囁き』
私には嫌いな女子がいた。
彼女は私よりも勉強、運動が出来る。
それで嫌いになったわけではない。
むしろ尊敬していた。
しかし 、あることをきっかけに尊敬が嫌悪感に変わった。
当時、私は勉強、運動が得意ではなかった。
そんな時、彼女が話しかけてくれた。
彼女は私に勉強を教えてくれた。
体育の授業ではコツなども。
そんな彼女に尊敬の眼差しを向けていた。
ある日、私はクラスの男子に告白された。
最初は驚いたけど、すごく嬉しかった。
私は彼と過ごす時間が楽しかった。
しかし、そんな時間はずっとは続かなかった。
付き合い始めてから2週間ぐらい経った日。
突然、彼から「ごめん…別れよう…」と言われた。
理由を聞いても彼は教えてくれなかった。
一気に悲しみに包まれ、その日を境に私は心を閉ざした。
そんな生活を送っていると、その彼が誰かと話しているのが目に入った。
よく見ると、私が尊敬していた彼女だった。
私は気になり、物陰に隠れて見ていた。
「あの子と別れてくれた?」
「う、うん…」
「そう。よくやったわ」
それを聞いて私は何も考えられなくなった。
この日、彼女への尊敬が嫌悪感に変わった。
でも彼女は私に何事もなかったかのように話しかけてきた。
すごく嫌だった。
そんな日々を送っていると、どこからか声が聞こえてきた。
目の前にいた彼女は聞こえてないらしい。
耳をすませて聞いてみた。
「こいつを、壊せ」
私は顔を上げた。
彼女はいつも通り、笑っていた。






