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静寂に包まれる
此処に居るのは2人だけ
彼は私の事をどう思っているのだろうか
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2003 夏
Selene side
L「其方の資料…取っていだだけますか」
日付を超えて少しした頃、彼にそう声をかけられた
「はい、どうぞ」
L「ありがとうございます」
彼は目線をPCから離さず、器用に腕だけ此方に伸ばして資料を受け取った
「あの、L…」
L「はい」
「最近ろくに寝てませんよね、?」
「そろそろ休んではいかがでしょう」
L「お気遣いありがとうございます」
「大丈夫ですよ」
またもや、彼はPCから目を離さなかった
私は「はぁ、」と彼に聞こえない声です溜息を着いた
この事件に取り掛かってから早8日。
私もワタリさんも、勿論Lも昼夜問わず作業している
今回の事件はイギリス,ロンドンで立て続け起こっている通り魔事件。女性が相次いで殺害されている事から、
「Jack・the・Ripperのようで面白そうだ」とLが興味を持った事をきっかけに捜査を開始した
彼は自分の興味を持った事件しか解決しないという、部下ながらとても面倒くさい人だと密かに思っている
今度は彼に聞こえる声で溜息を着くと屋敷の冷蔵庫にある白い紙箱を取り出した
先程ワタリさんが買ってきてくれた人気店のケーキだ
ケーキを皿に取り出し、フォークの付け紅茶を淹れた
「L、やはりそろそろ休憩しましょう」
ケーキを持ち、彼の横に立つと彼は机の上に溢れる程あった資料を腕で床にバタバタと落とし、自分の前にケーキが置かれるのを子供のように待っていた
今度は微かに笑いながら「もう、この資料誰が片付けると思ってるんですか」と言い彼の前にケーキを置いた
L「ありがとうございます」
と言い、独特なフォークの持ち方で器用にケーキを食べ始めた
心做しか目を輝かせケーキを頬張る姿はあの世界的有名な探偵とは思えない程だった
「進展はどうですか?」
やっと床に落とされた資料をまとめ尋ねる頃にはもうほとんどのケーキが彼の胃の中だった
L「大体の目星は付いてます」
「後はワタリ達に現地調査してもらうだけです」
「現地調査ですか…」
私は少し項垂れた
世間体から見れば正体不明のLの代わりに私やワタリさんが聞き込みや交渉等を行っていた
しかし、ワタリさんは姿は表すものの、顔は見せていないので市民に悟られない極秘の聞き込みは私が行っている
となると、どうしても顔を晒さなければならない。2人とは違い 私は元々民間人でなのでそこが買われたのだろう
L「これが終われば暫くは休みです」
「頑張って下さい」
私はまた大きく溜息を着いた
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2003 12.1
Selene side
あの事件以来仕事は無く、1日中Lの身の回りの世話ばかりだ
言わないと風呂に入らないし、食べた皿は片付けないし、変な体制で寝てるし…何より1日の糖分の摂取量が多すぎる
Lが散らかしたものを片付けている時に、「貴方は私の母親ですか」と言われた時は顔面1発入れてやろうかと思ったが抑えた
まあなんやかんや平和な日々を送っていた
が、最近妙な噂を聞くようになった
各国の犯罪者が次々と心臓麻痺で死んでいると言う事件だ
如何にもLが興味を持ちそうな事件だなと思っているとデスクに置いていたケータイが鳴った
ワタリ『Lから集合がかかりました』
『何時もの場所でお願いします』
「はい」
短く返事をすると電話が切れた
やはりか…と思いながらも多くない荷物をまとめて部屋を出た
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偽名 Selene
本名 ???
元は一般企業で働いていたものの、ある事件を解決したことでLに引き抜かれた
どうしても顔を出して活動しなければ行けない時は彼女が担当
世話焼き
1976 5.18
2003年時点で23歳
国籍 イギリス
(↑追加設定有り)