テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
了解しました。今回は、最終話ですね!
最後は2人(ナナメと出久)の一騎討ちだよ~
デクは前線対応として現場に急行。
居たのは、あの時の――
「ナナメ」だった。
コンクリートの瓦礫が散乱する現場。
空気は焦げた鉄と、夜風の匂い。
「……出久くん」
「君か。……やっぱり、戻ったんだね」
照明に照らされて立つナナメは、以前よりも表情が固い。
迷いはもう、見えなかった。
デク:「あの時、逃げたのは……後悔してるんじゃないの?」
ナナメ:「してない。あたしは、まっすぐには生きられなかっただけ」
「なのに、君みたいな奴が毎回“まだ救える”って顔するの、ほんっとウザいんだよね」
デク:「……それでも君を、見捨てたくないと思うよ」
ナナメが鋭く言い放つ。
「それが“まっすぐなヒーロー”の限界だよ、緑谷出久。
人の“選んだ道”まで、否定するなんて――それ、優しさじゃない」
ナナメが手を振ると、周囲の瓦礫が一気に浮かび、
ありえない軌道で一斉に飛来する!
デクはフルカウル45%で跳躍!
だが、ナナメの“折線”がその軌道すら読み切っている。
ゴンッ!
横から飛んできた鉄柱が、デクの肩をかすめて吹き飛ばす。
デクは“考えるより先に動く”タイプ。
だが、ナナメの攻撃は
【動きの“先”を折ってくる】
デク(心の声)「……このままだと、先読みされ続ける!なら……!」
周囲の地形、建物、光の反射――
あえて“読まれる軌道”を捨て、デクは自分を“斜めに跳ねさせる”。
ナナメが一瞬、目を見開く。
「……え?軌道を、自分で“折った”…?」
「ワン・フォー・オール フルバースト!!」
衝撃波が地面を裂き、ナナメの防御を打ち砕く。
ナナメが崩れた壁の下に倒れこむ。
しかしまだ、立ち上がる。
ナナメ:「本当に、まっすぐな奴……
でも、そんな正義じゃ、世界の“歪み”は救えないよ……」
デク:「なら一緒に救えばいい。まっすぐじゃない君と、まっすぐな僕で」
一瞬、ナナメの目が揺れる――
でも、その表情はすぐに消える。
「――だから、それがウザいって言ってんの」
瓦礫を引き寄せ、地面ごと“折って”自分を巻き込み、脱出軌道を形成。
バシュゥンッ!!
彼女の姿は、月明かりの中に消えた。
夜空の下、デクは呟く。
「葛城ねい……君はもう、“戻らない”って顔だった」
でも彼は――
それでも、彼女の名を忘れない。