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番外編21 『真面目組の執事が依頼で不在!!不真面目組の執事はやりたい放題?』前編
ここは、デビルズパレス。一部の執事達が
どうやら依頼で数日程屋敷を空けるみたいです。
『気を付けてねみんな。』
『えぇ。簡単な依頼なので大丈夫ですよ。』
『北の大地のエルヴィラ様のお手伝いですし、早く終われば早く帰れます。』
『エルヴィラさんの?』
『えぇ。北の大地で大雪が降って雪かきを手伝って欲しいそうです。沢山積もったので
人手が欲しいと……。』
『まぁいつもの依頼に比べたら簡単だよね。』
『というわけで我々が駆り出されたというわけです。ラムリ、私がいない間に掃除をサボるんじゃありませんよ。』
『ラト君、主様とみんなと仲良く過ごすんだよ。』
『やっぱり俺残った方がいいですかね…』
『ハナマルさん、絶対にサボらないで下さいね。私はいつでも見張ってますよ。』
『俺もですからね!』
『ふん…。』
こうして、ベリアン、ロノ、ハウレス、フェネス、ナック、ミヤジ、フルーレ、ユーハン、テディ、シロが北の大地へ向かった。
屋敷に残ったのは私含め9人。ムーも一緒。
『…あの、真面目組が居なくなった途端距離感バグりすぎじゃない?』
『えぇ?そうっすか?いつも通りっすよ。』
『照れてるのか?』
『っ…アモンもボスキもからかって〜っ!』
『ふふ、主様は照れた顔が一番可愛いですね。』
『あぁ。笑顔も素敵だが照れた顔が一番可愛いな。』
(ダメだ、止めてくれる人がいない。)
『ほらほらみんな、主様が困ってるからそれくらいにしときなよ。』
『ベレン…。』
(良かった、ベレンなら止めてくれるはず…。)
『主様を甘やかしていいのは俺だけだよ♪』
『……。』
(頼むから誰か止めてくれ…っ。)
『主様大変ですね……。』
『ムー…部屋に戻ろうか。』
私はムーを抱えて部屋へ戻ろうとする。
その時――。
『おっと、せっかくうるさい奴らがいないんだ。俺達と遊ぼうぜ?』
ハナマルに後ろから抱き締められる。
『っ!!は、ハナマル…っ。』
『あー!マルっち抜け駆け!』
『ずるいっすよ俺もギューしたいのに!』
『ふふ、私も♪』
『っー!』
私はいたたまれなくなり、その場を逃げ出す。
『おっ。鬼ごっこか?いいぜ、俺らが鬼な。 』
(逃げ切れる気がしない……。)
こうして突如始まった鬼ごっこ。
そして、一方、真面目組は――。
『ふぅ…。 力仕事は疲れますね……』
『バスティンの奴、迷惑かけてねぇといいけど…。』
『俺はバスティンよりもアモンとボスキが心配だ。俺の目がないからきっと主様に…』
『まぁまぁ。ここに滞在するのも数日だし
気になるなら早く終わらせて帰ろうよ。』
『ルカスさんも心配ですが、問題はラムリですね。掃除をサボってるに違いありません。』
『……ラト君、大丈夫だろうか。』
『俺は不安でいっぱいです。』
『ハナマルさん……絶対サボってます。』
『ゆ、ユーハンさん決めつけるのは良くないですよ…?』
『ベレンはいつも通りだろう。だが我の見てないところであいつを甘やかしてるのは癪だがな。』
執事達は不真面目組が主様になにかしてないか不安で不安で仕方ないのである。
ここで、エルヴィラ様の登場♪
『ベリアン、少し休憩して下さい。暖かい紅茶を用意しました。それと…主のことが気になりますか?』
『え?え、えぇ。それは……』
『ふふ、面白い道具がありますよ。水晶でデビルズパレスの様子を見れる代物です。』
『流石エルヴィラ様……』
『っ、是非見せてください!』
『ふふ、では私の部屋へ。』
次回
どうなる、不真面目組――!!
中編へ続く!
コメント
6件
ラトとラムリ辺りは大体 想像していたのでまさかの 当たりだったとは
こういうのめっちゃ好き
オォ(*˙꒫˙* )、自由だな、 不真面目執事達は何を 主様にしでかすのやら、 (絶対に鬼ごっこでみんなから 逃げられないよ)w