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2 - 第1話 君は誰?

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2025年08月09日

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第1話 君は誰?



ある真冬の日のことだった。

雪がはらはらと舞い、東京の街を、白く染めていく。

その様子を窓越しに見つめながら、君の手を握っていた。


酷く冷たくて、白く、ほっそりとした手。

「おらふくん…」

幾ら呼んでも返事はなくて、握り返してもくれない。


ベットサイドモニターが、君が生きていることを伝えている。


それを見ると、少しだけ安心する。


部屋がノックされて、ドアが開く。

「おんりー、そろそろ交代しようか?」

ドズルさんが部屋に入ってそう訊いてきた。

「…いや…大丈夫です」

「…おんりー、顔色悪いよ?おらふくん、おんりーが倒れたら悲しむよ…」


「…わかりました、よろしくお願いします」

渋々承諾することにした。徐に立ち上がり、ドズルさんに会釈をして病室を出た。




今日は本当に寒い。病院の中は暖房のおかげで暖かいけれど、ここにくるまでの道中で寒くて凍え死にそうになったくらいだ。


君が意識を失ってから、2週間と3日がたった。


僕の手は震えている。

毎日震えていて、細かいことができない。

コンタクトを入れられないから、眼鏡をかけてきたくらいだ。


おらふくんが意識を失った時からだろうか。

手が震えて仕方がない。


震える手で、力の抜けた手を握る。

さっきまでおんりーが握っていたのだろうか。

ほんのり温かい。




あれから3時間経った頃。


君は、少しだけ目を開いた。

「おらふくん…⁉︎」

「ーーーー?」

何かを話しているけれど、上手く聞き取れない。

「へっ…?ど…どうしたの…?」

「あなたは…だれ?」




ドズルさんからの電話。

慌てて出ると、ドズルさんの声は暗かった。


「ぼんさん…?おらふくんが…目を覚ましたよ」

「え⁉︎本当⁉︎やった、やったじゃん‼︎」

「でも…」

「記憶が…なくなっているみたいで…」


スマホが滑って床に落ちる。

その場に倒れ、声が出ない。

脚に力が入らない。この事実を知りたくないから。


「はっ…?いやっ…えっ…?」

「…ひとまず、病院に来てください」


なんとか立ち上がり、

いつものズボンとスウェットに着替えて、スマホと鍵以外何も持たずに家を飛び出した。



病室に、メンバー全員が集合した。

おらふくんが戸惑っている。まるで赤の他人を見るような目で俺達を見てくる。


「おらふくん、おらふくん‼︎俺達のこと覚えてないの⁉︎」

おんりーが泣きそうになりながら必死に問いかける。


「わからない…そもそも、おらふくんって…だれ?」


「そんなっ…そんな…そんなぁ…‼︎」

その場に崩れ落ちて涙を流すおんりー。

ここまで取り乱している姿は初めて見た。


「なぁ、これドッキリだろ…?嘘なんだろ…?誰かそうだと言ってくれよ‼︎」


menは悲しそうに声を荒げている。


「ごめんなさい…僕がみんなのこと、わからなくてごめんなさい…」


「いや、おらふくんの所為じゃない…自分を責めないで、おらふくん。」

ハンカチを手に、ドズルさんは掠れた声で慰める。


どうしてこんなことに?

こんなの間違っている。


神様、

どうして俺たちから、

幸せな日常を奪うのですか?

どうして俺たちから、

大切な仲間を奪うのですか?


窓越しに灰色の空を見ても、誰も教えてくれない。




主の戯言

なんでこんな完成したものをしまっていたんだろう、私は。

最近ずっと夏期講習に追われています。

(2025/08/09 浅間)

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