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リョナラーじゃないけどリョナ好きです書きます
R-15G気味
フライギ
地雷の方はさようなら
冷たい鉄の音が、静寂の中で響いた。
「……フランス、何のつもりですか」
手首に食い込む手錠の感触を確かめながら、私は静かに問いかけた。だが、フランスはただ愉しげに微笑むだけだった。
「何のつもり? そんなの決まってるだろう?」
指先が顎を掴み、無理やり顔を上げさせられる。フランスの瞳には、熱と狂気が入り混じっていた。
「君を、”僕だけのもの” にするつもりさ」
バチンッ、と鋭い音が響いた。頬を叩かれた衝撃で、視界が一瞬揺れる。
「っ……」
「おや? そんな顔するんだね、イギリス」
フランスは愉快そうに笑い、私の髪を乱暴に掴んだ。ぐいっと引かれ、無理やり目を合わせさせられる。
「ねえ、どうしてそんなに強がるの? こんな状況になっても、まだ僕に逆らえると思ってるの?」
笑っているくせに、フランスの手は容赦なく私を押さえつける。
「君はね、僕に愛されるしかないんだよ」
フランスの指がゆっくりと私の首をなぞる。そのまま首を締め上げるように力を込められた。
「……っ、く……」
息が詰まり、喉がひくひくと痙攣する。だが、フランスは容赦なくその力を強めた。
「ほら、もっと苦しそうな顔を見せてよ。僕は君の全部を知りたいんだから」
視界が滲み始めた頃、突然手が離され、私は咳き込みながら大きく息を吸った。
「ふふ……ねえ、イギリス。君、思ったより壊れやすいんじゃない?」
耳元で囁かれた直後、腹に鋭い衝撃が走った。
「っ……!」
息が詰まる。倒れ込もうとする体を、フランスは乱暴に抱え上げた。
「……こんな状態でも、まだ僕に逆らうつもり?」
フランスの指が私の口元をなぞる。乱暴に引き裂かれたシャツの隙間から、冷たい鎖の感触が伝わってきた。
「……これから、もっと”君だけの世界” にしてあげるよ」
狂気じみた笑顔を見せながら、フランスは手にした道具をゆっくりと見せつける。
「さあ、僕のことだけ考えられるようにしてあげる……”ずっと” ね」
嗤うフランスの姿が、滲んで揺れた。