テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
さすがにリリスも驚いたようで、僅かに隙ができた。薙刀美少女は驚くような速さで駆け寄ると、リリスに斬りかかる。
「あっ…!」
慌てて避けるも僅かに遅く、薙刀の刃がリリスを捉えた。
「酷い…!女の顔に傷をつけたわね?」
珍しい、リリスが怒っている。確かに頬に傷ができ、血が流れてはいるが、肩から腕の傷の方が重症では…?
「ホイミン!スーパー!いらっしゃい!」
怒りに顔を赤くして、リリスは叫んだ。
「………ホイミン?」
「ヒールスライムの名前…。スーパーは…多分この前キング・ロードに配置した、スーパースライムの事だろうね」
俺の疑問に、ゼロが答えてくれた。ヒールスライム、そんな名前だったのか…。
ホイミンはともかく、リリスはもうスーパースライムまで手下にしたんだな…。侮れないヤツ。
ちっちゃい薄ピンクのスライムと、でっかいスライムが即座に参戦する。
ホイミンは、参戦するなりリリスの傷を癒し、そのまま去っていった。確か前もそうだったよな。
去り際がいつもクールだ。
「スーパー!あの子が相手よ!」
薙刀美少女を指差して、リリスが命令する。あくまでも自分は侍を何とかしたいらしい。
「くっ…」
薙刀美少女が、悔しそうに顔を歪めた。痺れがとれない侍を守るように、その前で薙刀を構えているのが健気だ。
スーパースライムは、ボヨ~ン!ボヨ~ン!と、大きく2回跳ねたかと思うと、あり得ない早さで薙刀美少女に体当たりした。
「きゃあっ!!」
吹っ飛ばされた薙刀美少女は、侍を巻き込んで、一緒に断崖から転がり落ちる。3mくらい下の出っ張りに引っかかったが、明らかに傷だらけで気絶している。
リリスが慌てて飛んで来て、むしろ心配そうに二人の顔を覗き込んだ。
「ちょっ…スーパー!?気絶しちゃってるじゃないの!!」
スーパースライムは、断崖の上から下を見下ろし(多分)、困ったように左右に揺れた。
「あたし、まだ誰の生気も吸えてないのにぃ~…!」
リリスが残念そうに呟いた。
「キング・ロードの挑戦者の皆さん、残念ですが全員気絶によるリタイアです!」
ああ…侍がどんな戦い方するのか、見たかったな。残念だ。
「じゃ、行って来ま~す」
一方ルリは、ウキウキした様子で回復ルームに向かう。妹が美少女なだけに、侍ももちろんイケメンだ。
おめでとう、ルリ。
コメント
1件
スライムたちがどんどん仲間になっていくの、見てて楽しかったです!ホイミンのクールな去り際とか、スーパースライムが敵を吹っ飛ばした後のリリスの慌てた様子とか、ギャップがまた可愛かったです…笑 ルリもウキウキで回復ルームに向かうところ、ほっこりしました🌙 第126話もありがとうございました!