「 ほろ苦く 、甘い口付け 」
りょもき( 付き合ってます
大森side
カラン、カラン、とグラスの中に入った氷が揺れる 。
窓から見える景色は都会の夜景 。
午前1時だと言うのに、車が沢山走っていき、ビルの光が目に入る 。
「 わ、これおいし ~ っ … 」
右隣に座っている涼ちゃんが結露をまとったグラスを持ちながら声を零す 。
今日はスタッフさんに貰った赤ワインを呑んでいる 。白も貰ったがそれは明日飲むつもりでいる 。
「 それねぇ … 美味いもんなぁ … 」
3杯目となると少し酔いが回ってきて 、自分自身の顔が火照っている気がする。
ふわふわとした気分になって、瞼が落ちかけている。
「 んふふ 、元貴 眠そう 、笑 」
「 ん ー … ? 眠い … ?? 」
頭がすっからかんで、もう何も考えたくない。というか考えられない 。
ただただ目の前にある酒を飲み干すだけ。それなのに、涼ちゃんと居ると何故か心が暖かくなる。
これが恋ってことかなぁ、なんて思っているが、お酒の力もあるだろう。
「 涼ちゃ~ん … 元貴 だよ ぉ … ?? 」
グラスに入ったワインを飲み干しては、もう一度ワインを 入れる 。
4杯目のワインを見ながら、涼ちゃんに抱きつく。
「 も~ …飲みすぎ 、今日は もうだめ ッ ! 」
ぷんすかと怒っている涼ちゃんは俺のワインの入ったグラスを持ち上げては、細い喉に注ぎ込んで行った 。
「 んぷ… はぁ … っ 」
ごきゅ、ごきゅ、と喉を鳴らして飲み干すと、抱きついた俺を 上から包み込んでくれた 。
「 眠い … ううう …」
「 はいはい 、ベット運ぶから 寝てていいよ、さっさと寝なさーいっ 、 」
涼ちゃんの思うがままにお姫様抱っこをされて、ベットに運ばれる 。
もう俺の意識はないに等しい中 、ぽすっとベットに優しく置かれて 、
ワインの味が混ざった ほろ苦く、甘い口付けを され、溶けるように眠りに着いた。
短い!!眠い!!疲れたー!!
コメント
2件
酔ってる大森さん可愛い… 短いけどなんか満足感がある…!🫰🏻