ぱあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああありないっ☆
どうも主ですわよ!!!!
前回がだいぶグロい(いうてかな)のでええええええええええええええええ!!!
今回はーーーーー!(うるさw)
まあ見てみr(((殴
「hell jokeはもうそろってますからね、脱出できますよ!」
貴志が死んだ日の夜。
花芽と天神は俺が脱出するの待ちらしい。
天神は「自分に疑いを向けられたくないから」とかなんとか言ってたが。
もう脱出する要素はそろってるのだが、あの死に方がフラッシュバックして離れない。
「時間かかりそうですかね?」
「今日中には脱出する。ちょっと…あれだな。心の整理…みたいな。先行っててもいいぞ」
「ん」
天神は目を合わせずに相打ちだけ打って、hell jokeのふたを開け、煙に包まれて脱出した。
「花芽は?」
「私も脱出しようかな。木更津”くん”はゆっくりでいいよ」
「っ…///ありがとう」
そうして花芽も脱出した。
くん呼びでタメ口は激アツ…じゃなくてうれしい…?
どんな表現しても無理だな…
正直目の前で人が現実じゃありえないような死に方して、こんな惚気に考えを回せる俺はもう狂ってきている気もするが、
そうやって現実逃避しないとやばいくらいってことなのかもしれない。
そう思うと本当に家に帰りたい。
誰も死なないで爆速でここから脱出したい。
それは俺のための願いでもあるが、貴志のためでもある。
貴志も、知能はだいぶ下がっていたが輝煌グループのために生きて帰りたかっただろうし、貴志が死んでしまったってことも、何があったかも含めてちゃんと外の世界に伝えないといけない。
だから、そのためにも俺はこのゲームを勝ち抜かないといけない。
色々考えていたが、天神が消えてる環境でしかも守護者がまだ4体もってなると、いったん脱出しようってことに。
脱出後の世界がどんなふうになってるかもわからないが、まあ少なくともここよりは酷くないと思う。多分。
俺はhell jokeを使用し、この状況から脱出することにした。
まばゆい光が俺を包み、視界からあの公園が消えていき、白一色となった。
*
「いいか?ここで暗黒ストリーム・バアアアアアストッ!」
「それバグらせてるだけっすよ!チートをかっこよく言わないでくださいっす!」
「『クリアできればなんでもいいっす!』って言ったのはお前だろ、我が相棒よ!」
「いやそうっすけど!チート使うとは思わなくって…」
「そりゃあないぜ、少なくとも我が暗黒帝国・破天豪華帝国に近づけない程度にないんだぜ!」
「暗黒帝国はアメなんちゃらじゃないんすか!?あと口調どうしたんすか!?」
「『〇〇っす』には言われたくないだろ!」
「なんでここで正論…この喋り方はしょうがないんすよ…ウインドーの宿命なんすよ…」
視界に色が戻ってくると、音端の額についてる画面でゲームしている小指と音端が真っ先に見えた。
あの守護者公園より平和そうで安心した。
見渡すとまだ脱出通知の来ていなかった猫手と衣川もいる。
貴志以外は全員いるっぽいが…
「やっほーみんな!第一ゲームクリアおめでとう!」
中央モニターが動き、白髪の少年を映し出している。
少年はアバターとかVtuberみたいな感じで、実際にその姿をしているわけではなさそうだ。
おそらく彼がhappyだろう。
「まずはリザルト発表だよね!」
そういってアバターが手をかざすと、モニターが一瞬フリーズした後に以下のような文章が表示された。
木更津 クリア(8番目) ☆なし
楊梅 クリア(5番目) ☆なし
輝煌 未クリア(殺害) ☆なし
天神 クリア(4番目) ☆あり(1ボス殺害)
人差 クリア(2番目) ☆なし
大台 クリア(3番目) ☆なし
桐原 クリア(1番目) ☆あり(初クリア)
猫手 クリア(6番目) ☆なし
衣川 クリア(7番目) ☆なし
「画面の説明をするよ!まず、みんなの苗字の隣にあるクリアってのはそのままの意味ね。第一ゲームをクリアしたよってこと!輝煌パイセンは殺されてるからクリアじゃなくて未クリアね」
「〇番目って言うのもまんまで、参加者の中で何番目に脱出できたかってこと。んで、こっからが大事」
するとまたモニターが切り替わる。
☆付きプレイヤーになる条件
・フィールドにいるボス(今回で言うところの守護者)を討伐する
・一番最初にゲームをクリアする
・ゲームクリアに貢献する
・シークレットミッションをクリア
「〇番目の後にある”☆”ってやつの話。これは基本的にゲームで活躍した人につくよ。画面にもある通り、ボス倒した人、今回で言うと天神かな?あと最初にクリアした人、桐原さんには☆がつくよ」
「☆がつくと能力が強くなったり代償が減ったり…いいことしかないから狙っていこう!」
「でね、まあ前にも言ったとおり、輝煌パイセンは参加者の誰かに殺されちゃったんだけど、犯人にも☆がついてるよ!
まあ言わないけど…」
「でもまだ☆ついてない人からすりゃチャンスないのって感じじゃん?だからシークレットミッションがあんのさ!」
またモニターが止まった後切り替わった。
第一ゲーム シークレットミッション
輝煌貴志を殺した犯人を突き止めろ!!
詳細
第一ゲーム中に輝煌貴志を圧殺した犯人を当ててみよう!
期間は一週間、期間中に投票箱が設置されるよ!
一番早く当てた人に☆をプレゼント!
ちなみに間違えたり投票しなくても特に何もないよ!
「シークレットミッションは『輝煌貴志を殺した犯人を当てろ!』、その名の通り輝煌パイセンをぶっ殺した犯人を当てて!
協力しても追加で殺しても何してもOK!みんなの参加待ってるよ!」
「さて、もうシークレットミッションは始まってるよ!騙しあって殺しあって嗤いあって疑いあって恨みあって呪いあって嬲りあって…な最高の一週間にしよう!じゃあね!」
モニターの暗転を確認し、俺らはお互いに顔を見合わせる。
なんとも気まずい雰囲気だ。情報量が多すぎてパンクしてそうなやつもいれば、何やら真剣に何かを考えていそうなやつもいる。
最初に口火を切ったのは音端だった。
「も、もう平和な感じに解決~…みたいなのは出来ないってことっすよね…?」
「そうなりますわね。ほぼ見ず知らずの他人を殺した悪質な殺人犯に、穏便にだなんて言えたものではございません」
「でも圧死したくないっすよ!実際に見たわけじゃないっすけど、楊梅さんに聞いた感じだとすっごい痛そうなんすよ!
きっと犯人と真っ向からぶつかっても勝てないっす…」
「ですから、頭を使って考えてみろ…ということなんだと思われますけれども。皆様どうお考えで?」
また気まずい雰囲気が流れる。
誰もが一番に喋りたくない、という感じなのだろう。
「やっぱみんなで協力した方がいいと思うっす。犯人も協力しつつ妨害してくると思うんで、犯人のしっぽをつかめるかもしれないっすから」
「意外と考えてるんだな…なんも考えず喋ってんのかって思ったわ」
「酷くないっすか!?」
「…他の皆様の考えも聞きたいところですけれど」
そう言って指揮は全員をぐるっと見回す。
これ以上気まずくなるのはあんまり好きじゃないので、俺から話すことにした。
「協力する云々はよくわかんねぇけどさ、とりまここら辺探索してみよーぜ。あの頭幸せ野郎も変に律儀なとこあるし、なんかヒントあるかも」
「まーとどまってても何にもなんないよね」
「気分転換にもなるかもっすよね」
「では、一旦全員で協力してあたりを探索しつつ犯人を考察する、という方針ですわね?」
俺達がうなずくのを確認し、指揮は右手を俺たちの逆方向に向ける。
「皆様、私の指さしている方向を見ていただいても?」
俺達が振り向いてその方向を見ると、そこには俺たちの顔写真が描かれた扉9つが横に連なっている廊下。
中央には大きな扉が一つ。
「あそこの部屋、おそらくは私たち一人ひとりに充てられた部屋だと思われますから、まずはあそこに行ってみません?」
「なんか不気味っすね…トラップとか仕掛けられてそう」
「じゃあ、行きましょうか」
そうして俺たちは各自の顔写真が張られたドアまで向かった。
「もう入っていいのか?」
「ええ、どうぞ。一応他の方の部屋には入らないでいただいて」
「おっけー」
俺が少し緊張しつつもドアを開けると、真っ先に目に飛び込んできたのは壁にあるでかいモニター。
そして、問題はそのモニターに映し出された文字と写真。
俺の中学入学した時の写真が使われている。
プライバシー…なんて冗談言ってる場合じゃない。普通にやばいだろ。中学黒歴史でしかないし。普通にバレてるのおかしいって。
文字の方はというと、俺の能力と名前、代償や身長などの個人情報盛りだくさんセット。
そして依然として下の名前が不明になっている。逆にいつ計ったか分からんスリーサイズ分かるんなら下の名前くらいわかってくれ。
右の方を向くと、ベットと包丁が二つ。
キッチンもあるけど俺は料理したことないのでカップラーメンでも食うしかないな。
母ちゃんの飯食いたい。まじで。
「皆様、お部屋は確認できました?」
指揮からの問いかけもあり、俺は外に出た。
「基本的に皆様の中学生の写真と個人情報が書かれたモニターと、金属バットなどの武器、それからベットやキッチンなどの生活にかかせない設備…という感じですわね」
「え、包丁って人殺す用…?」
「他の方の場合日本刀みたいなものだったりスタンガンだったり…凶器になる武器ということでいいと思われますわね」
「こえー」
「皆様がおのおの殺人が可能になってしまわれましたし、能力が殺人向きではなくとも今後は注意せねばいけませんわね」
「…てことはまだゲームはあると?」
「犯人との戦闘も考えられますし、犯人が追加で殺人を起こす可能性も否めませんわ。ゲームも『第一』ですから。
二回目以降もあるかもしれませんし、注意し続けませんと」
「物騒っす…」
「では中央の部屋に行ってみましょうか」