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コメント
4件
読むしかない...ねぇ 言葉って凄いなって改めて思った!(語彙力皆無)
文才凄すぎる、、
めっちゃ好みや、、、 まじで書いてくれてありがとう でも寝てね
恋人が、天使になりました。
第一話「天使を見た」.
ー注意ーー
本作品は個人による二次創作の為、ご本人様、団体には一切関係ありません。
⚠死ネタ注意⚠
この作品内では、shpとrbrは恋人同士です。
多少のキャラ崩壊注意。
古くから、ある不吉な言い伝えが囁かれていた。
天使に噛まれた者は、やがて自らも天使と化す――その禁忌が、現実のものとしてrbrの身に降りかかったのは、何の前触れもない、穏やかな昼下がりだった。
それは、いつものようにshpと他愛もない会話を交わしていた最中、ふいに現れた純白の影が、shp目掛けて飛びかかった、一瞬の出来事だった。
その影は、まるで純粋な悪意の塊のように、まっすぐに彼の喉元を狙っていた。
「shp、危ない!」
rbrは反射的にshpの前に飛び出し、彼を突き飛ばした。
その瞬間、彼の腕に鋭い、焼けるような痛みが走る。
純白の影は、rbrの腕を深く抉り、瞬く間に飛び去っていった。
呼吸を整え、shpの無事を確認したrbrの腕には、小さな牙の痕が残されていた。
些細な切り傷だと思っていたその痕は、日を追うごとに神秘的な輝きを帯び、じんわりと、しかし確実に、彼の人間性を蝕んでいく。
朝目覚めるたびに、見慣れた景色がぼやけ、親しい友の顔が霞む。
記憶の断片が、まるで砂のように指の間からこぼれ落ちていく感覚に、rbrは言いようのない焦燥感を覚えた。
一番大切な存在であるshpが、いつか自分の中から消えてしまうのではないかという漠然とした不安が、常に胸の奥に澱んでいた。
「rbrさん、またぼーっとしてますよ」
背後から聞こえる、少し呆れたような、けれど優しいshpの声に、rbrはハッと意識を引き戻された。
振り返れば、いつものようにけだるげな表情でこちらを見つめるshpがいた。
彼の視線に、rbrの心はふわりと温かくなる。
この温もりも、いつか自分の中から失われてしまうのだろうか。
そんな予感に、胸が締め付けられる。
「あー、shp。ごめんごめん、ちょっと考え事しとった」
rbrは慌てて笑顔を作った。
しかし、その笑顔はどこかぎこちなかった。
shpは、そんなrbrの異変に敏感に気づいていた。
彼の視線が、rbrの腕へと向けられる。
袖で隠していたはずの、薄らと光を放つ噛み跡が、shpの鋭い視線に晒されていた。
rbrは咄嗟に腕を隠したが、もう遅かった。
shpの表情から、いつものけだるさが消え、代わりに鋭い緊張感が走る。
彼の瞳は、その傷跡に釘付けになっていた。
「……これ、なんすか?」
shpの声が、心なしか震えている。
その声には、単なる疑問ではなく、漠然とした不安と、そしてあの日の出来事への確信がにじみ出ていた。
rbrは黙って、視線を泳がせた。
どう説明すればいいのか、彼には分からなかった。
天使に噛まれた、なんて言えば、shpは信じるだろうか。
それとも、ただの冗談だと笑うだろうか。
もし信じるとしたら、彼を深く傷つけてしまうだろう。
しかし、shpの表情は真剣そのものだった。
彼の視線は、rbrの腕の傷に釘付けになったまま、微動だにしない。
やがて、彼はゆっくりと、しかし確信に満ちた声で呟いた。
「……もしかして、あの言い伝え、マジだったんすか? …それに、あの時、俺を庇って……」
その言葉に、rbrは息をのんだ。
彼の瞳は揺れ、口を開こうとするが、言葉は出てこない。
彼は、何も言えなかった。
ただ、鉛のように重い頭を、ゆっくりと頷かせることしかできなかった。
shpの顔から、みるみるうちに血の気が引いていく。
彼の瞳は、恐怖と絶望に大きく見開かれていた。
「そんな……っ」
shpの悲痛な声が、薄暗い部屋に響き渡る。
その声は、rbrの胸を深く抉り、息苦しさを覚えるほどだった。
ごめんな、
俺は謝ることしか出来なかった。
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